0151049 | 佐藤純次 | 砂原秀樹、山口英、藤川和利 |
発表題目:リモートデバイス利用に関する汎用的なフレームワークの設計と実装
発表概要: 近年、計算機に接続する周辺機器において様々なバスインターフェイス(USB,IEEE1394, SerialATAなど)が開発され、それらのバスに対応した多数の機器が登場してきている。しかし、その利用に関してはローカル接続での利用しかなされていないのが現状である。そこで、ネットワークに遍存する計算機に接続された周辺機器(リモートデバイスと呼ぶ)を透過的に利用し、既存のUNIXオペレーティングシステム環境と親和性のあるフレームワークを提案する。 | ||
0151063 | 千葉周一郎 | 砂原秀樹、山口英、藤川和利 |
発表題目:Mobile Ad-hoc Network における名前解決手法に関する研究
発表概要:近年、通信インフラストラクチャに依存せず端末の自律的な経路制御により端末同士の通信を可能にするMobile Ad-hoc Network(MANET)が注目されている。現在、経路制御に関する研究は進められているものの、MANET構築後のサービスやアプリケーションに関する研究がほとんどなされていない。MANETにおいても従来のインターネットと同様に端末の名前を用いて通信する事はアプリケーションやサービスにとって大きな意味を持つ。そこで、サーバを前提にできないMANETに名前解決機構を導入し、ノード間で自律的に名前解決を行うことにより通信を実現することを目指す。 | ||
0151067 | 寺田直美 | 砂原秀樹、山口英、藤川和利 |
発表題目:ストリーミング配送サーバにおける管理支援システムの設計
発表概要:DSL, FTTHといった高速回線による常時接続環境が普及し、ストリーミングメディアの利用が増加している。一方、ライブ配送等ではサーバへのアクセスがバースト的に集中し、配送不能に陥る場合も出てきている。そこで本研究では既存のストリーミング配送サーバが送受信するパケットを観測、分析することにより、サーバ、ネットワークの状態を管理者に通知するシステムを提案する。今回はそのために必要なパラメータとしてクライアント-サーバ間で制御用に用いられるTCPパケットのヘッダ部分に注目し、実際のサーバ負荷やネットワーク帯域との相関関係について分析した。 | ||
0151071 | 戸邊論 | 砂原秀樹、山口英、藤川和利 |
発表題目:インターネットを利用したGNSS誤差補正情報配信システムにお
ける、端末の配信サーバ選択機構の設計と実装
発表概要:モバイルコンピューティングの普及とともに、端末の位置情報に対す る関心が高まっている。端末の測位を行う場合、Global Navigation Satellite System (GNSS) が有効であるが、様々な誤差要因から、その精度は10mが限界で ある。この問題に対し、端末に対し誤差の補正情報を配信することによって、精 度を向上させる技術が開発されている。本研究では、GNSSの誤差補正情報をイン ターネットを利用して配信するシステムを構築する際に求められる機能要件を検 討し、これを満たすモデルを設計する。その上で、このモデルで必要となる、端 末の地理的およびネットワーク的位置を考慮したサーバ選択機構の設計と実装を 行う。 |
0151015 | 梅野淳史 | 松本裕治、Nick Campbell、鹿野清宏、乾健太郎 |
発表題目:音声合成の表現の豊かさを目指した、実発話対話音声の分析研究:「うん」を中心に
発表概要:音声合成技術の課題の一つとして、実発話に近い表現力を獲得することが挙げられるが、本研究では、5時間の実発話収録音声を基に、発話の表現力という点に着目して分析を試みた。対象データの調査から、発話「うん」に注目し分析する事が、適当と判断し、「うん」に絞り、音声特徴、及びパラ言語情報の2点について調べた。音声情報によるクラスタリング、聴覚的感能性試験、ラベル情報との関連について報告する。 | ||
0151013 | 岩見洋平 | 鹿野清宏、松本裕治、Nick Campbell、猿渡洋 |
発表題目:声質変換を用いた音声における感情表現の制御と評価
発表概要:対話システムの発展に伴いシステムとユーザーとの円滑なコミュニケーションのために感情音声の合成が望まれている。感情音声の合成には、韻律制御を行うものと声質の制御を行う研究があるが、本研究では、感情音声の声質を制御するため少量のデータを用いて学習を行う声質変換を用いて感情音声間での声質変換を行い合成した感情音声の評価をおこなった。 |
0151028 | 小田島太郎 | 横矢直和、鹿野清宏、山澤一誠 |
発表題目:GPSを用いた屋外で利用可能なウェアラブル型拡張現実感システム
発表概要: ウェアラブルコンピュータを用い、屋外にて拡張現実感を実現するためにはユーザの位置情報が必要である。 これを得るために、従来は高精度なディファレンシャルGPSやキネマティックGPSが主に用いられてきた。 しかし、これらは装置が大がかりであるため、ウェアラブルコンピュータには不向きである。 そこで本稿では、精度は低いが小型でウェアラブルコンピュータに向いている通常のGPSに対し、 その精度や誤差について研究する。 また、実際にウェアラブル型拡張現実感システムを構築し、通常のGPSでも実用に耐えうることを検証する。 | ||
0151094 | 堀部史郎 | 松本裕治、植村俊亮、乾健太郎 |
発表題目:ベクトル空間モデルを用いた参照文献の同定
発表概要:対象文献がどんな文献から参照されているか、という文献の被参照情報は、文献検索システムや学術誌の権威を数値化する際などに使われている有用な情報である。本学の電子図書館にはOCRで読みとられた大量の文献データが存在するので、このデータから被参照情報の自動獲得を試みた。対象文献の参照先を示す参照文献一覧に含まれる、引用者やOCRの読みとりによる誤りや表記の多様性は、その参照先を同定する上で問題となっている。本発表では、それぞれの文献の表記をベクトルとして扱いかつ重みを付けることで、文献間に近さの尺度を用いた同定法を提案し、その予備実験結果を報告する。 | ||
0151098 | 松本俊二 | 湊小太郎、植村俊亮、杉浦忠雄 |
発表題目:GCコンテントの一次元分布情報を用いた「DNAバーコード」読み出し
発表概要:一本のDNAに対してある断片を取り出したときに、断片の局所的なGCコンテントの一次元分布情報(DNAバーコード)から元のDNA上での位置を特定する手法を提案する。DNAは局所的にGCコンテントがばらついていることが知られており、この偏りを利用してDNA上での位置を特定する。局所的なGCコンテントの一次元分布情報は、DNA断片をGC特異的に蛍光染色し、レーザー顕微鏡で観測することで得る。その際に光ピンセットを用いてDNA断片を捕捉して引き伸ばした状態で測定する。また既存のデータベースからも同様に局所的なGCコンテントの一次元分布情報を得て、測定したGCコンテントの一次元分布情報と照合して被測定DNA断片の位置を特定する。Lambda DNAを蛍光染色してレーザー顕微鏡で蛍光観察を行った結果とLambda DNAの塩基配列から予測したデータを照合してこの方法の有効性を確認した。 |