ゼミナール講演


日時 平成14年6月4日(火)4限 (15:10 -- 16:40)
場所 L1

名前 新田 直也
講演題目 無限状態を持つソフトウェアモデルと形式的検証
概要
社会システムのソフトウェアに対する依存度が高まる一方で 複雑化したソフトウェアの信頼性を確保することはますます 困難になってきている. 近年, モデル検査法などを中心として, 有限の状態を持つシステムに 対し機械的に検査を行なう検証技術は, ほぼ確立されてきたといえる. その一方で, 一般に無限の状態を持つソフトウェアに対しては 統一的な検証手法が確立されていないのが現状である. 本講演では, 講演者が研究してきたソフトウェアモデルを中心に 無限状態を持つソフトウェアのモデルをいくつか紹介し, それぞれの検証能力について比較検討を行なう.

名前 神原 誠之
講演題目 ステレオビデオシースルー型拡張現実感における幾何学的整合性に関する研究
概要
現実世界に仮想世界の情報をシームレスに重畳表示する技術は拡張現実感と呼ばれ, 現実環境に情報を付加することが可能であることから新たな情報提示手法の1つとし て注目されている.拡張現実環境をユーザに提示するには,現実環境と仮想環境の3 次元的な位置合わせ問題である幾何学的整合性問題を実時間で解決する必要がある. 本研究では,ビデオシースルー方式のヘッドマウントディスプレイに取り付けられた ステレオカメラを利用し,拡張現実感における幾何学的整合性問題の解決を目的とす る.現実環境に配置したマーカをステレオカメラにより撮影した映像からユーザの視 点位置を推定することで現実環境と仮想環境の位置合わせを行う手法を提案し、提案 手法を利用して構築した拡張現実感システムを用いた実験により提案手法の有効性を 確認する.