人工知能論II
Artificial Intelligence II


講義内容

  人工知能の中でも,画像情報を中心にした知的処理システムに焦点を当て,処 理・認識・理解のアルゴリズムからそれらの実現システム・機器について,掘り 下げて議論する。画像や音声を組み合わせたマルチモーダル情報の利用について, 理解・表現生成の観点から議論する。

1. 画像認識の流れを,まず基本的な考え方を示し,続いて前処理,特徴抽出, 分類・識別・理解などの知的処理を考慮したアルゴリズムの例を説明。そして具体的な応用例とシステム化を紹介し,知的処理への方向を議論する。
2. 画像理解システムの設計に関して,その基本思想を考え,次に入力・処理・  記憶・出力などの構成要素ごとの特性を議論する。そして将来への期待を,新 しい技術の動向でみていく。
3. マルチモーダルインターフェイスの設計に関して,入力理解,表現生成における課題を挙げ,具体例を用いてその解決法を考える。
4. 代表的な人工知能言語であるPrologについて演習を通じて習得し,簡単な問 題解決策を作成する。
教科書

コンピュータ画像処理入門,田村秀行監修,総研出版,1985年

参考書

1.人工知能基礎論,古川康一監訳,オーム社,1993年
2. Prolog入門,古川康一,オーム社,1986年 

前提とする知識

特になし

成績評価方法及び基準

成績評価は, 複数回にわたる提出物(レポート及びプログラム課題)の 完成度や独創性, 着眼点によって行う。