ゼミナール発表

日時: 10/4(木)5限(16:50-18:20)


L2: 松本(裕)研,進行係: Edson Miyamoto

0051083  秦 早穂子  松本裕治,Nick Campbell,鹿野清宏
発表題目:音声翻訳システムにおける韻律情報の活用
発表概要:音声翻訳システムにおいて, 同一文字列表記の文章, 特に疑問文と平叙文は音声認識部分で韻律情報を考慮せず認識結果の文字列のみを翻訳部分に渡してしまうため, 疑問文で入力された音声を翻訳部分では平叙文として解釈してしまい誤った翻訳結果を出力してしまう. 今回, 同一文字列表記の疑問文/平叙文の韻律情報を利用しそれらを判別させ音声翻訳システムの改善に活用させることについて発表する.
0051097  正木芽衣子  松本裕治,Nick Campbell,鹿野清宏
発表題目:発話速度を考慮した発話時間長の予測
発表概要:近年音声合成の用途の拡大に伴い、より表現豊かな合成音声が求められている。聞き手が内容を正確に把握しやすい音声を合成するためにはポーズや話す速さといった発話時間長の制御が欠かせない。そこで本発表では、発話速度が発話時間長に与える影響について述べる。
0051098  真下美紀子  鹿野清宏,松本裕治,Nick Campbell,猿渡洋
発表題目:外国語学習システム構築に向けた発音評価法の開発
発表概要:コンピュータを用いた外国語学習支援は, 外国語習得に大きな役割を果たす. その際, 学習者自身が上達度を客観的に知ることが可能な発音評価法の開発が重要である. しかし, 評価の際, 学習者と教師音声の話者性の差が問題であった. そこで本発表では主に, 音声合成の技術である声質変換を用いて, 話者性の差を除去することについて述べる.
0051099  舛田剛志   鹿野清宏,松本裕治,Nick Campbell,猿渡洋
発表題目:<題目>STRAIGHTを用いたテキスト音声合成の韻律制御
発表概要:<概要>テキスト音声合成システムは,漢字かな混じり文から音声を合成するシステムである.そのシステムの一つである音声波形接続型合成システムCHATRは,韻律情報(基本周波数・音素持続時間)の変更を行わず,選択された音声波形をそのまま接続する手法を用いている.そのため,話者性にすぐれた合成音声を生成できる.しかし目標とする韻律情報と大きく異なった音声波形を選択し接続するため,不自然な合成音声を生成するといった問題点がある.そこで,本発表ではこの問題の解決策として,高品質な分析合成方式であるSTRAIGHTを用いて韻律制御を行う手法を提案し,評価実験結果を報告する.

L3: 関研,進行係: 高田喜朗

0051051  高野正樹   植村俊亮,関浩之,吉川正俊
発表題目:XML文書を対象とした利用者の興味に基づく情報提供手法
発表概要:近年さまざまな情報が電子的に配信され,携帯端末やウェアラブルコンピュータを利用して,利用者がいつでもどこでもあらゆる情報の取得が可能な環境が整備されつつある.また,情報配信のフォーマットとしてXMLが注目を集めており,上記のような環境における情報交換にもXMLが利用されることが予想されている.このように,利用者の情報取得の機会が増大すれば,取得する情報量も膨大となり,その取捨選択が利用者にとって大きな負担となる.
そこで本研究では,利用者が興味を持つ情報をXMLの要素名と構造を利用して部分的に抽出し,配信される膨大な情報を利用者に効率よく提供するシステムを提案する.
0051067  寺本拓生   山口英,門林雄基,楫勇一
発表題目:MPLS網におけるバースト通信に対するQoS機構の提案
発表概要:現在、商用インターネットバックボーンでのMPLSの導入が進んでいる。その背景には、バックボーンにおいて必要と考えられるようになったQoSをMPLSの導入により提供しやすくなるという理由が考えられる。しかし、現状のMPLSにおけるQoSの研究がCBRの通信を想定しているのに対し、実際のインターネットにおける通信はTCPを用いたバースト性の強い通信が主流である。つまり、バックボーンでのQoSを提供するにはバースト性の強い通信を意識した機構が必要なのである。そこで、本研究では、MPLS網におけるバースト通信を想定したQoS機構を提案し、評価する。
0051089  平野 学   山口英,関浩之,門林雄基
発表題目:IPsecにおける認証情報を利用したWWWのアクセス制御
発表概要:現在の商用WWWではトランスポート層上位に実装されるSSL/TLSを用いて通信を暗号化しコンテンツの伝送を保護している。一方IPv6では IPsec/IKE技術を用いて、コンテンツをネットワーク層で保護することが可能である。本研究では、このIPsec/IKE技術をWWWのコンテンツ伝送に適用する。その際に、IKEによるホスト認証に更にユーザ認証を追加し、IPsecで得た認証情報をWWWのアクセス制御に利用する方式を提案する。