ゼミナール発表

日時: 10/4(木)3限(13:30-15:00)


L1: 千原研,進行係: 金谷一朗

0051028  城戸博行   山口英,千原國宏,門林雄基
発表題目:明示型マルチキャストプロトコルの定量的評価
発表概要:近年、既存技術であるIP-Multicastとは別に明示型マルチキャスト(XCAST)方式と呼ばれる少人数を対象とした新しいマルチキャスト技術が提案された。現在、XCAST方式のプロトコルは複数存在し、それぞれが異なる特徴を持つ。しかし、それらのプロトコルの定量的な比較・評価は行われていない。本研究では、特にXCAST方式が有効と考えられるテレビ会議を意識したパラメータ設定をし、XCASTプロトコルの定量的性能評価を行う。
0051107  宮本大輔   山口英,千原國宏,門林雄基
発表題目:Honeypot システムの実装と評価
発表概要: 既存の不正アクセス対策手法は,既知の脆弱性に対する不正アクセスに対しては攻撃を遮断するなどの対策を行うことが可能である.しかし,未知の脆弱性に対する不正アクセスに対しては,不正アクセス対策を行うことができない.現在,悪意ある第三者の行動分析を行うことで,未知の脆弱性を発見する手法が注目されている.しかし不正アクセス手法は多様化し,そのツールは急激に増加しているため,行動分析が追いつかないことが問題とされている.本研究では,Honeypot を用いて悪意ある第三者にホストに侵入させ,このホストにおける行動を監視し,記録する.これより,行動分析にかかる時間を短縮し,未知の脆弱性を効果的に発見することを目的とする.
0051001  安部美希   砂原秀樹,千原國宏
発表題目:自動展示作成システムの開発
発表概要:現在の電子博物館には、その可能性の一つである、個人の要求に基づいた展示を見せるという機能が実現されていない。本研究では、既存の電子博物館に足りない、展示において学芸員が果たしている役割、主に展示シナリオ作成の部分に着目し、その自動作成システムを提案する。今回、美術作品間の相互の関連を分類・定義し、それに基づきデータベース内の作品を組織化する。その関連に重みづけを行なうことで、利用者からの興味の入力により選びだされた作品を順路づけ提示する。
0051071  中川靖士   砂原秀樹,,千原國宏
発表題目:<題目>サッカー映像の自動ゲーム分析
発表概要:<概要>現在のスポーツ映像は主に観戦に利用されているが、 二次的情報の利用が行なわれていない。 本研究ではサッカー映像からボール、選手、グランドを認識し 選手のプレーを理解する。 映像解析から得られる情報(時間、場所、チーム、プレー)をさらに 数値化や抽象化することによって、サッカーのスコアブックを作成し、 チームの特徴や戦術を理解する。

L2: 西谷研,進行係: 今福啓

0051072  永田 悠   鹿野清宏,西谷紘一,猿渡洋
発表題目:音場再現システムにおける環境変化に適応的な逆フィルタの緩和手法
発表概要:音場再現とは、ある環境で収録した音を別の環境で再現することである。音場再現システムに用いられる逆フィルタは、室内の伝達関数を基に設計される。この伝達関数は時不変ではなく、環境変化によって変動する。このため固定した逆フィルタ係数を用いる音場再現システムでは、環境変化により再現精度が低下する。また、原信号を拡大する不安定な逆フィルタを用いた場合には、伝達関数の変化が音質の劣化を招き、定位感の低下などが予想される。よって、音質劣化を防ぐために逆フィルタを緩和するなどの処理が必要となる。本発表では、複数の制御点の 1 つに監視用マイクロホンを 1 つ設置することで、逆フィルタを適応的に緩和する手法を提案する。
0051105  三野浩一   鹿野清宏,西谷紘一,猿渡洋
発表題目:<題目> 仮想音場再生を利用したバージインフリーな音声対話システム
発表概要:<概要> 機械との音声対話システムにおいて,エコーやハウリングを防止し自然な対話を実現するために,音響エコーキャンセラがさかんに研究されている.しかし,この方法では伝達系の推定中にユーザーが自由なタイミングで発話できないばかりか,エージェントの発話中にユーザーが発話するバージイン(割り込み)が発生した場合,推定誤差が拡大し音声認識の性能が劣化するという問題がある.本研究ではそれら諸問題を解決するために,複数のスピーカを用いて音場を制御することで,エージェントの音声が入力用マイクに収音されず,ユーザーの音声のみを抽出できるバージインフリーなシステムを提案する.
0051106  宮浦恭弘   杉本謙二,西谷紘一,笠原正治
発表題目:独立成分分析によるパラメータと外乱の同時推定
発表概要:独立成分分析は原信号の独立性のみを用いて混合された信号から原信号を分離する手法であり、音声や画像処理の分野で注目・研究されている。このような手法は 他の分野にも応用が可能であり、制御系においても、独立に発生する信号を分離することは様々な局面で必要となる。そこで本発表では、この手法を用いて制御出力から外乱とシステムパラメータを同時に推定するアルゴリズムを提案する。

L3: 関研,進行係: 高田喜朗

0051090  福田勝仁   松本裕治,関浩之
発表題目:Generative Lexiconを用いた語彙の単一化操作
発表概要:Generative Lexiconという生成意味論において用いられる単一化操作のアルゴリズムについて検証した。本発表では特に、動詞と目的語の意味の単一化操作のための過程を検証し、どのような工程で意味的なcoercionがなされるかについて述べる。
0051063  坪井祐太   松本裕治,関浩之
発表題目:電子メールの筆者判別
発表概要:電子メールの筆者判別を行った。その結果、名詞以外の 品詞(特に助詞、副詞)が判別に寄与していることがわかった。ま た、形態素trigramを素性に使ったものがもっともよい推定を行っ た。
0051077  西畑阿紀   渡邉勝正,関浩之
発表題目:建築設計ツールの開発 ゾーニング部分のアルゴリズムの検討
発表概要:建築設計においては豊富な経験や知識が設計の善し悪しに大きな影響を与える。建築家は多くの設計案の中から、クライアンの希望を最も満足すると思われる設計案を解として選択するが、あらかじめ条件を満足する良好解を得られれば、設計者の意思決定を十分に支援できる。本研究では特に、クライアントの希望をうまく聞きだし、それをもとに具体的な平面プランである室配置グラフを作成するプロセスについて述べる。
0051114  山下隆義   渡邉勝正,関浩之
発表題目:Web上で利用可能な手話単語アニメーションシステムの検討
発表概要:手話は聴覚障害者にとって重要なコミュニケーション手段の1つであ るが、手話の学習環境や学習方法は限られたものになっている。本研究では 新たな手話単語の学習方法としてWeb上から利用可能な手話単語のアニメーショ ンシステムについて検討する。また、手話は新しい単語が次々生まれ、障害の度 合により第1言語の影響を受けた手話、方言など様々ある。そこで、本システム では利用者が簡単に手話単語を登録できるようにしている。

S1/S2: 湊研,進行係: 中西恒夫

0051031  窪 貴志   湊小太郎,今井良彦,砂原 秀樹,福田晃
発表題目:信頼性マルチキャストを用いた実時間性メディア伝送に関する考察
発表概要:信頼性マルチキャストをインターネット放送に代表される実時間性 メディア伝送に適用した場合の定量的な評価は行われていない。そこで、実時間性 メディア伝送の具体的なアプリケーションを提案し、従来からある信頼性マルチキャスト 方式の適用可能性について、使用規模、実時間性の観点から評価を行う。
0051111  森岡涼子   石井信,森浩禎,湊小太郎
発表題目:変分法的ベイズ法によるmRNA発現解析
発表概要: 遺伝子の機能解析において、マイクロアレイを用いて大規模で網羅的な遺伝子発現データを得ることが可能となった。データから情報を抽出するために、クラスタリングは重要である。本研究では、混合正規分布をデータ生成モデルと仮定し、変分法的ベイズ法を用いて分布を推定することでデータを分類する手法を提案し、遺伝子発現解析における有効性を確認した。
0051060  田上純子   植村俊亮,湊小太郎,吉川正俊
発表題目:Gene Ontology グラフィカルブラウザの構築
発表概要: 生物学の複雑な概念やネットワークを人間が理解するために図示が重要である ことは広く認識されている. 本研究では,生物知識体系のひとつである Gene Ontology の理解を助けるた めのグラフィカルなブラウザを SVG(Scalable Vector Graphics)を利用して構築し, SVG のゲノムデータベースにおける利用について検討する.