ゼミナール発表

日時: 10/3(水)4限(15:10-16:40, ※L2は16:50まで時間延長)


L1: 湊研,進行係: 中西恒夫

0051100  松崎大河   千原國宏,湊小太郎,眞鍋佳嗣,大城理
発表題目:遠隔超音波診断における3次元仮想触覚インタフェイス
発表概要:超音波プローブの操作を遠隔より教示するシステムにおいて、患部映像だけでなくその立体形状をも共有するインタフェイスを構築する。まず、カメラとプロジェクタを用いて患者の映像および形状を計測する。次に、獲得した情報を伝送した後に、計算機上で仮想的に患部を再構成する。さらに触覚デバイスを用いて仮想的な患部を触りながら、超音波プローブのあてる位置、向きを遠隔より教示する。
9951069  立石敏隆   千原國宏,湊小太郎,眞鍋佳嗣,大城理
発表題目:画像計測にもとづく状況推定を導入した電子白杖
発表概要:視覚障害者が日常利用する補助器具である白杖で、視覚障害者の危険箇所である下りの階段などを発見することは困難である。そこで、これまで様々な電子補助器具が開発されてきている。しかしながら、先例器具では危険箇所の発見はできるが、視覚障害者への提示情報が複雑なために逆に混乱を招き危険に及ぶ可能性を持つ。そこで、本研究では計算機が視覚障害者にかわりセンサからの値を分析する状況推定という機能を導入した電子白杖システムを提案する。
0051018  岡本紘征   藤原秀雄,湊小太郎,井上美智子
発表題目:ステータス信号線を有するデータパスのコントローラ拡大によるテスト容易化設計に関する研究
発表概要:修士論文ではレジスタ転送レベル回路のテスト容易化設計に関して研究を行う。レジスタ転送レベル回路はデータに演算を行うデータパスとデータパスの制御を行うコントローラから成る。本研究ではコントローラの機能を利用したレジスタ転送レベルデータパスのテスト容易化設計法の提案を行う。我々の研究グループの従来法では、低いハードウェアオーバヘッドで完全故障検出効率を保証していたが、データパスからコントローラへ状態信号線が存在しない回路のみを対象としていた。本研究では従来法を拡張し、状態信号線が存在する回路にも適用可能なテスト容易化設計法を提案する。

L2: 小笠原研,進行係: 中村恭之(※16:50まで時間延長)

0051058  田中正史   西谷紘一,小笠原司,山下裕
発表題目:バーチャルリアリティーを利用したロボットの軌道計画生成システムの開発
発表概要:遠隔地にあるロボットを操作するとき、従来の手法にティーチングボックスを使ってロボットに動作を教え込む方法、マスタ・スレーブシステムで操作する方法などがあるが、いずれも制御が複雑で素人にはとっつきにくいものである。そこで本研究では、バーチャルリアリティーを利用して素人でも簡単にロボットを操作できるシステムを開発することを目的とし、発表では開発したプログラムジェネレータ部の概要を説明する。
0051066  寺部亮紘   木戸出正繼,小笠原司,河野恭之
発表題目:ウェアラブル環境のための赤外線画像を用いた入力インタフェース
発表概要:近年ハードウェアの急速な技術の進歩によりコンピュータ本体や周辺機器の小型化が進んできている.小型軽量なノートPCやPDA(personal digital assistant)などの出現によりコンピュータを外に持ち出して使用することが可能となった.このようにウェアラブルコンピュータの実用化もそう遠くないと考えられる.そこで,本研究ではウェアラブル環境で使いやすい入力インタフェースを提案し,赤外線画像を用いて実現する.具体的には,Head-Mounted Display と赤外線照射型カメラのみを用いて,身近にあるノートなどの長方形物体を認識し,手書き入力が可能な仮想入力インタフェースを重畳表示させる.
9951042  輿石欣吾   木戸出正繼,小笠原司,河野恭之
発表題目:センサデータから人間の状況を判断するシステムに関する研究
発表概要:人間と機械との共存を考える上で、従来の機械は人間が指示をしないと動作しないものや、人間の状況に関わらず働きかけてきた。このため人間の手を煩わせ、作業の妨げになるという問題があった。これを回避するために「人間の状況を判断し、適切なタイミングで働きかける」機能が必要と考える。本研究では人の状況を判断して話し掛けるロボットという設定でシステムの構築を目指す。
0051068  冨手 要   横矢直和,小笠原司
発表題目:複数地点から撮影した全方位画像による任意視点画像の生成
発表概要:全方位画像センサの世界座標系における位置,姿勢が既知の画像を複数箇所で取得する.そして,全方位画像間の既知である対応点の位置関係に基づき、入力として与えられる全方位画像(以下,原画像)をブレンドし,任意の視点位置における全方位画像を平面透視投影画像に変換し、ユーザに提示することによって任意視点における自由な見回しを実現する.
0051104  光武眞意   石井信,小笠原司
発表題目:連続状態空間の強化学習法における有効次元推定
発表概要:強化学習は試行錯誤的な学習に基づく適応制御の手法である. 強化学習は状態空間の次元が高い場合に適用が困難である. ところが, 現実の問題, 例えば, 多関節ロボットの制御などでは, 実際に制御に用いられるのは, 状態空間の狭い部分である場合が考えられる. そのため, 実際に制御に必要な状態空間の次元を推定することは, 強化学習を次元の高い状態空間の問題に適用する際に重要である. 本研究では, 連続状態空間での強化学習の有効次元推定を試みる.

L3: 石井研,進行係: 作村勇一

0051053  田口進也   木戸出正繼,石井信,川人光男,河野恭之
発表題目:一般化カルマンフィルタによる円滑性追跡眼球運動のモデル化
発表概要:ゆっくり動く小さな視標を中心窩でとらえて追いかける滑らかな眼球運動を円滑 性追跡眼球運動という.視覚刺激の提示から眼球運動が発現するまでに 100msほどの時間遅れがあるため,視標の動きを予測することが必要となる. そこで本発表では円滑性追跡眼球運動の計算論的な枠組として 一般化カルマンフィルタを提案し,視標ダイナミクスの確率分布を推定,予測 するMST野モデルのシミュレーション結果を示す.
0051010  内田 圭   木戸出正繼,石井信,銅谷賢治,河野恭之
発表題目:<題目>
発表概要:<概要>
0051070  中川哲治   松本裕治,石井信
発表題目:修正学習法による形態素解析
発表概要:近年,大量の電子化されたテキストデータ(コーパス)が蓄積され, そこから自動的にモデルのパラメータを獲得する統計的自然言語処理が 行なわれている. しかしながら,表現力の高い機械学習モデルを利用する場合, 計算量が非常に大きくなってしまう問題がある. そこで計算量を抑えて表現力の高いモデルを利用するために, 計算量の小さい確率的モデルと表現力の高い機械学習を組み合わせた 修正学習法を提案し,日本語の形態素解析に適用するとともに コーパスの誤り検出への応用について検討する.
0051047  白丸 淳   千原國宏,石井信,眞鍋佳嗣,大城理
発表題目:遺伝的プログラミングを用いた画像認識アルゴリズムの自動生成
発表概要:遺伝的プログラミングを画像認識に応用し、入力画像をもとに 認識対象に特化した画像認識アルゴリズムを自動生成する汎用的なシステムを 提案する。さらに、認識対象の同定を階層的な2分割問題として扱い、 認識率を向上させる方法を提案する。本手法を用いて、手書きかな文字画像と 人の顔画像を認識するアルゴリズムを生成する実験を行ない、 認識率と生成されたアルゴリズムについて評価する。

S1/S2: 山口研,進行係: 奥田剛

0051049  洲崎洋介   山本平一,山口英(代行:門林雄基),岡田実
発表題目:Wireless over IPを用いた分散基地局システム構築に関する研究
発表概要:セルラー無線システムにおいてはセル内の端末の移動をcs(制御局)で行なうが、そのためにBS(基地局)とCSの接続が必要である。通常この接続網は新たに構築する必要があるが、既存のIP網を用いてBSとCS間を接続し、IP網上に無線信号を伝送するWireless over IPというコンセプト用いて、IP網上にセルラー無線システムを構築することを以前に行なった。しかしセルラー無線システムの問題点である周波数利用効率の改善については手つかずであった。周波数利用効率を改善するシステムとして我々のグループが分散基地局システムを研究中であるが、無線信号伝送の問題から現状での実現は困難となっている。そこで今回、Wireless over IPのコンセプトを用いて、既存のIP網上に分散基地局システムが構築が可能かを検討するために、実験システムの構築を行なう。
0051075  西馬一郎   山本平一,山口英(代行:門林雄基),岡田実
発表題目:WWWクラスタにおける同期を考慮したコンテンツ更新機構の設計と実装
発表概要:アクセスの集中するWWWサーバでは負荷を分散させるため、 複数のWWW サーバを設置し、クラスタを構成することが一般的である。クラス タ内でコンテンツを更新するとき、全てのサーバホストで同時に更新処理が完 了しなければクラスタ内でコンテンツの一貫性が損なわれる問題がある。そこ で本研究ではコンテンツの分配、公開制御機構を提案し、他方式と提案手法を 比較し評価する。
0051092  藤田裕介   山本平一,山口英(代行:門林雄基),岡田実
発表題目:マルチスレッドにおけるパイプライニング手法の最適化に関する研究
発表概要:近年,エンタープライズ分野でマルチスレッドネットワークサーバを 運用することが多くなってきている.マルチスレッドを用いたプログラミングを 行なう際,機能毎に分割しパイプラインを生成するプログラミングモデルが 存在する.しかしながら,現在のOSのスケジューラはそのようなことを想定せず にスケジューリングを行なうので,結果としてスループットが低下する可能性が ある.本研究では,スレッドの機能依存関係を考慮したスケジューリングを行な うことによりパイプラインの効率化を図り,スループットの向上を目指すこ とを目的とする.
0051084  濱崎雅弘   木戸出正繼,山口英(代理:門林雄基),武田英明,河野恭之
発表題目:知識の階層構造を利用した協調的情報推薦
発表概要:近年のネットワークの発達により,我々の身の回りに多くの情報があふれ返るようになった.人のキャパシティを越えた膨大な情報を扱うために多くの研究がなされているが,本研究では人が互いに情報交換を潤滑に行えるような関係を築くことで,この問題を解決することを目指す.本報告では,実験結果から得られた人の関係の表現に階層構造をもった知識を利用することの有効性と,それを用いたシステムの実装案について報告する.