ゼミナール発表

日時: 10/3(水)3限(13:30-15:00)


L1: 横矢研,進行係: 山澤一誠

0051037  小島佳幸   千原國宏,横矢直和,眞鍋佳嗣
発表題目:ウエアラブルARにおける手を用いた直観的操作
発表概要:近年のコンピュータの小型化と多様化により、Wearable Computerは現実的なものとなっている。Wearable Computer とMRを用いて構築される仮想的な作業空間をよりインタラクティブなものにするには、インタフェースの役割が重要である。本研究ではユーザ自らの手を持ちいて仮想オブジェクトの操作やイベントアクションを直観的におこなうことのできるインタフェースを提案し、基礎的なシステムを構築した。
0051096  前田宏二   千原國宏,横矢直和,眞鍋佳嗣
発表題目:歩行者の混雑情報の検出および地図上への統合
発表概要:地図に提示された「歩行者の混雑情報」は歩行者ITSにとって重要な情報である。高齢者・障害者に限らず健常者にとっても混雑は障害であり、歩行者の分布量を知りたい場合がある。また混雑の流量は、マーケティングや混雑緩和などへの利用が考えられる。このように混雑情報の利用範囲は広く、その目的によってその中でも必要とする情報は違ってくる。本研究では、複数の広範囲撮影可能な魚眼カメラを用いた画像処理によって混雑から多次元の情報を検出し地図上へ統合する。そして、それらの情報を選択または組み合わすことで人それぞれの利用目的に応じた混雑情報を提供できるシステムを構築することを目的とする。
9951011  井上洋思   千原國宏,横矢直和,金山憲司,緒方司郎,眞鍋佳嗣
発表題目:輝度順位に基づく位置情報符合化型ステレオ画像マッチング
発表概要:ITSの車検知,歩行者追跡,ロボットビジョンなど様々な分野で ステレオ画像のリアルタイム処理が必要となっている.このニーズを満たすため には高精度性と高速性の両立が求められるのであるが,一般的にこの両者はト レードオフの関係にある.そこで,高精度化処理と高速化処理どちらにも応用 をきかすことのできるArea Based Matchingの手法に着目し,新しいアルゴリ ズムを開発することによって両者の底上げを図る.

L2: 杉本研,進行係: 佐藤淳

0051115  山村和人   西谷紘一,杉本謙二,山下裕
発表題目:マスタスレーブシステムの制御系設計
発表概要:マスタスレーブシステムにおける設計の問題点として、未知の 時間遅れによる安定性の損失、品質の低下、及びFree Motion時とConstraine Motion 時を別々に設計することによる切り替え時の安定性の損失などが挙げられる。本研究 ではそれらの問題点を改善するマスタスレーブシステムの設計手法を提案する。
0051062  辻野大輔   山口英,門林雄基,笠原正治
発表題目:DNSSEC導入における問題点とその解析
発表概要:現在、インターネット上で用いられているホストネームとIPアドレスを変換する分散データベースであるDNSでは、セキュリティ機能が不十分なためなり済まし攻撃等の危険性がある。そこで、DNSにセキュリティ機能を付加したDNSSECの導入が提案されている。DNSSECでは秘密鍵暗号系を用いネームサーバからの応答を認証する機能が付加されている。ところが、従来のDNSに比べて認証処理、すなわち署名付けおよびその検証処理がネームサーバの負荷になると予測される。本研究では、DNSSEC導入における問題点を2つに分類し、それぞれのセキュリティ機能による負荷を測定し定量的に解析することによって導入の指針を示すことを目的とする。
0051122  渡部正文   山口英,山本平一,門林雄基
発表題目:インターネット投票プロトコルの匿名性の確保に関する研究
発表概要:インターネットを利用した投票プロトコルの実装では、投票人の投票の秘密 を守るために匿名性の確保が求められている。 投票などのアプリケーションにおける匿名性の確保には mixnet 技術が有効である。 複数のサーバによりメッセージの中継を行うmixnetの課題としては、 効率の向上と信頼性の確保が挙げられる。 これらの課題を検討し、簡単に利用できるmixnetコンポーネントを実装し、 投票およびアンケートシステムに組み込む。 また、mixnetの評価指標を検討し、本研究の提案するmixnetコンポーネントの評価を試みる。
0051113  山口智生   山本平一,小山正樹,岡田実
発表題目:<題目>適応変調による分散基地局システムの伝送品質改善効果
発表概要:<概要>複数の基地局により受信された信号を用いて同一周波数干渉除去を行うことで周波数繰り返しを1とし、周波数利用効率を向上される分散基地局システムが提案されている。しかし端末の位置やフェージングにより伝搬路の状況が大きく変化するため、高品質な通信を維持することが困難である。そこで伝搬路の状況に応じて変調方式を切替える適応変調を分散基地局システムに組み込むことにより、伝送品質を保証しつつ、高い周波数利用効率を実現するシステムを提案する。提案したシステムを計算機によりシミュレーションし、その有効性を検討する。

L3: 石井研,進行係: 作村勇一

0051034  栗田雄一   小笠原司,石井信
発表題目:指筋電と把持/負荷力の同時計測に基づく把持力計画の解析
発表概要:人が効率的な把持運動を行うためには,把持対象物に 与えるべき把持力の計算をあらかじめ行う必要がある.これを 把持力計画と呼ぶ.把持力計画に影響をもたらす要因として, 把持対象物の材質・形状・サイズなどが挙げられるが, これらが把持力計画にもたらす影響について述べられている研究は少ない. そこで本研究では,把持/負荷力に加えて指の皮膚表面の筋電も計測し, 人の把持運動における把持力計画の解析を行うことを目的とする.
0051042  佐々木晋介  小笠原司,石井信
発表題目:強磁場内で使用可能な光学式力センサの開発
発表概要:強磁場内などノイズの大きい環境では、従来のセンサ部に金属・電子素子を用いた力センサは役に立たない.そこで本研究では、電・磁場に対してロバスト、かつ高精度な光学式力センサの開発を目的とする.具体的には、センサ部に発光・受光素子から引いた光ファイバを対向させ、その微小変位による受光量の変化と、センサ部の材料力学から力を算出する.開発する力センサには、モータの近くやfMRI実験室内など強磁場内での使用が期待できる.
0051094  古川哲也   石井信,川人光男,銅谷賢治
発表題目:下オリーブ核モデルの相互情報量解析
発表概要:小脳の学習に必要な誤差信号の源である下オリーブ核は低頻度の発火 しか行なっていないにも関わらず、小脳ではきちんと学習が行なわれている。 そのため、下オリーブ核がどのような仕組みで十分な誤差情報をプルキンエ細胞 に伝えているかが問題となっている。この問題に対する仮説として下オリーブ核 の細胞にあるギャップ結合という特別な結合が、情報伝達に重要な役割をはたす という仮説がある。そこで、下オリーブ核モデルの相互情報量を変分ベイズ法を 用いて解析し、その仮説の検証を行なった。
0051086  樋口さとみ  湊小太郎,川人光男,石井信
発表題目:道具を使用することに関する脳活動:fMRIによる脳活動計測
発表概要:人は様々な道具を使う事ができる。道具を使うには、 道具固有のスキルや認知的知識を獲得する必要がある。この道具 を使うことに必要な脳部位を調べるために、道具を実際に使う課題と道具 を使うイメージをする課題を行ない、その脳部位を特定した。