ゼミナール発表

日時: 12/7(金)3限


会場: L2

司会: 久米助手

0151084 雛元 洋一 音情報処理学 鹿野清宏
発表題目:仮想音場再生とマイクロホンアレー 処理技術を利用したバージインフリー音声対話システム
発表概要:機械との音声対話システムにおいて,エコーやハウリング を防止し自然な対話を実現するために,音響エコーキャンセラがさか んに研究されている.しかし,この方法では室内伝達系の推定中にユ ーザーが自由なタイミングで発話できないばかりか,対話システムの 発話中にユーザーが発話するバージイン(割り込み)が発生した場合, 推定誤差が拡大し音声認識の性能が劣化するという問題がある.本研 究ではそれら諸問題を解決するために,複数のスピーカを用いて音場 を制御し、さらにマイクロホンアレー処理技術を導入することで、雑 音や伝達系変動に頑健なバージインフリー音声対話システムを提案する.
0151085 兵 清弘 マルチメディア統合システム 植村俊亮
発表題目:MPEG-7を利用したウェアラブルカメラ映像の索引付け手法の提案
発表概要:ウェアラブルカメラの実用化および記録媒体の小型化・大容量化により、日常生活の常時撮影が可能となる。その結果利用者は大量の映像を手にすることになり、所望の映像を探すことが困難になってくると予想される。そこでマルチメディアコンテンツに対して内容が記述できる規格であるMPEG-7を用いて、映像に対して索引付けを行う手法を提案する。これにより利用者は効率の良い検索が可能となる。
0151086 平山 貴浩 認知科学 松本健一
発表題目:アクティブリーディングにおける生成情報の管理手法
発表概要:読みと思考の外在化をあわせた活動はアクティブリーディングと言われる.これによって,受け取る情報量を多くすることができる.アクティブリーディングにおける外在化表現の中には,読んでいるときに興味をひいた筋立てや,例,フレーズ,浮かんだアイデア,新しい発見等が含まれている.これらの情報は,一定時間の経過後は,漠然とした記憶としてしか保持されていない為に,必要になったときにスムーズに活用できない.そこで本研究では,人間の時間に対する認知特性を利用したファイル管理手法“Time-Machine Computing”のアプローチを取り入れることで,アクティブリーディングにおける生成情報の管理を行いたいと考えている.
0151087 広木 誠 知能情報処理学 木戸出正繼
発表題目:<題目>手指形状認識による非接触型入力インタフェースの構築
発表概要:<概要>近年、非音声信号特にジェスチャを用いた人と機械の自然な対話を目指す試みが盛んである。機械が詳細なジェスチャを認識するには、手指の三次元形状姿勢を推定する必要がある。本発表では、手指形状認識においてデータグローブといったセンサーが内臓された手袋を使用しない単眼カメラによる手指形状認識の研究論文(CG検索に基づく単眼シルエット画像を用いた三次元手指姿勢の推定 木村、島田、白井(阪大))を紹介し、今後の研究との関連や実装例について述べる。
0151088 広瀬 依子 言語設計学 渡邉勝正
発表題目:分散環境における重み付き経路探策問題について
発表概要:分散環境において、ジョブを効率的に並列分散処理するには、その時 点で一番早く処理できるような計算機を選択しなければならない。それは計算機 の性能だけではなく、途中の経路の重みにも依存する。よって、上記のような処 理可能な計算機を見つけるために経路の探索が必要となる。また、分散環境にお いて、計算機の増減や、経路負荷の変化が生じる場合がある。それに対して、ユー ザーがデータの書き換えなどを行わなくても動的に対応できる必要がある。そこ で、分散環境における動的経路探策アルゴリズムを提案する。
0151089 福冨 弘敦 ソフトウェア基礎 横矢直和
発表題目:Image-Based Rendering of Diffuse, Specular and Glossy Surfaces from a Single Image
発表概要:この論文では、BRDF(双方向反射分布関数)の近似値を取得する新しいアルゴリズムを提案する。この手法では、シーンの1枚の写真と3次元モデルを入力することで、あらゆる表面における完全な反射特性モデルが生成される。まず、提案したアルゴリズムでは、従来のレンダリング技術とランバートの仮定を用いて合成画像を生成する。そして、合成画像と原画像を比較して、もしその差がユーザが定義した閾値よりも大きければ、より複雑な反射モデルを選択する。

会場: L3

司会: 蔵川助手

0151092 藤部 修平 情報ネットワーク 山本平一
発表題目:第83回夏の甲子園大会インターネット中継の紹介
発表概要:夏の甲子園大会のインターネット中継は、 一日のアクセス数が5千万件を越える非常に大規模なWWWサイトである。 本発表では、今年開催されたこの大規模なWWWサイトにおいて、 提供した様々なコンテンツの作成意図、提供方法を中心に紹介する。
0151093 星 一平 システム制御・管理 西谷紘一
発表題目: 生理指標を用いた思考状態推定に向けて
発表概要: これまでの研究室の先行研究では、プラント運転を対象に脳波からオペレータの思考状態を推定する研究を行ってきており、ある程度の精度で推定が可能との成果を得ている。
脳波に他の生理指標を併用すれば、思考状態の推定精度の向上や、推定モデル構築の手間の簡便化が期待できる。そこで本発表では、脳波以外の生理指標を用いた人間の状態推定に関する研究論文を紹介し、今後の研究方針について述べる。
0151094 堀部 史郎 自然言語処理学 松本裕治
発表題目:仮名漢字変換における学習モデルついて
発表概要:日本語入力における仮名漢字変換では、ユーザーが過去に入力した文章中の情報を学習することにより、効率の良い変換が試みられている。本発表ではこれまで提案された学習モデルや実験結果について考察をおこない、今後の研究との関連について述べる。
0151095 前田 哲裕 ロボティックス 小笠原司
発表題目:自律移動ロボットの移動障害物回避問題について
発表概要: 自律移動ロボットの障害物回避問題に対しては、 これまで様々な研究がなされてきたが その多くは静止した障害物が対象であった。 しかしながら 複数のロボットが共に作業するような環境では、 移動するロボット同士がお互いに衝突しないことが必要である。 そこで、本発表では移動ロボットにおける移動物体の回避手法について紹介する。
0151096 前田 英俊 ロボティックス 小笠原司
発表題目:ビジョンセンサを用いた自律移動ロボットの障害物回避
発表概要:人間が移動する際、視覚情報を主に利用している。その為、ロボットが自律移動を行なうにあたり環境認識に用いるセンサとしてビジョンセンサは非常に有効と考えられる。本発表では、全方位カメラとCCDカメラを組み合わせることによってそれぞれのセンサの欠点を互いに補完することを目的としたステレオビジョンシステムを構築し、このシステムを用いた移動ロボットの障害物回避の研究を紹介する。
0151097 松原 利之 知能情報処理学 木戸出正繼
発表題目:複数センサを用いたユーザ状況認識システム
発表概要:ウェアラブルコンピュータは通常のデスクトップパソコンと異なり、常に着用されるため、ユーザの置かれている状況に応じた支援が必要となる。ユーザ状況を認識することができれば、状況に応じた支援を行うことが出来る。そのため、身体に各種センサを装着して、ユーザ状況を推測する研究が行われている。しかし、従来研究ではユーザ状況の推測ができるまでには至っていない。そこで、腕、足に角加速度センサ、腰に加速度センサを装着して、動作を認識、ユーザ状況の推測を行うシステムを研究する。本発表では、関連研究及び、今後の研究方針について発表する。