ゼミナール発表

日時: 11/12(月)4限


会場: L2

司会:安達助手

0151011 稲垣 浩司 知識工学 伊藤実
発表題目:文献紹介(Steven Whitehead, Jonas Karlsson, Josh Tenenberg "Learning Multiple Goal Behavior via Task Decomposition and Dynamic Policy Merging" Robot Learning, Kiluwer Academic Press, 1993)
発表概要:強化学習は,自律システムの分野で用いられる学習法の一つであるが,問題が複雑になると状態空間が増大し学習が困難になる性質を持っている.本発表では,状態空間分割によって学習を高速化させる手法について先行文献を紹介し,今後の研究の方針について述べる.
0151083 早川 朋一 言語設計学 渡邉勝正
発表題目:VLSIのモジュール間通信方式に関する研究
発表概要:LSIの微細化、高速化に伴い、LSI上のモジュール間通信において、クロストークや、タイミングずれなどの問題が表面化してきている。 そこで、モジュール間を高速なシリアルインターフェイスで接続する研究を行っている。 発表では、高速シリアルインターフェイスで用いるリング発振器を外部クロックと同期させる方法、及び高速シリアルインターフェイスの構成について述べる。 また、クロックに同期させたリング発振器を用いたプロセッサの設計もおこなったので、これについても説明する。
0151091 藤井 眞吾 マルチメディア統合システム 植村俊亮
発表題目:XRel による XML 文書の格納と検索
発表概要:近い将来 XML で記述された文書が増大することが予想されており, XML 文書をデータベースに効率良く格納・検索することが必要になる。 本発表では,関係データベースを用いた XML 文書の汎用的な格納と検索手法 ( XRel ) を紹介する。 さらに,シェイクスピアの戯曲,マウス DNA の塩基配列情報の XML 文書についての XRel の実装を行ったのでその紹介も行う。
0151001 青山 直樹 情報ネットワーク 山本平一
発表題目:分散基地局におけるWireless over IP伝送が伝送特性に与える影響
発表概要:サービスエリア内に分散配置される複数の基地局からの無線信号を制御局に集め,マルチユーザ干渉除去を行うことで,隣接セルで同一周波数の利用を可能にする分散基地局の研究が進められている.分散基地局-制御局間無線伝送には,光ファイバー無線に加えて,無線信号をアナログ-ディジタル変換してIP網を通じて伝送するWireless over IPが提案されている.しかしWireless over IPにより分散基地局の実現にはパケット喪失,遅延揺らぎの影響を検討する必要がある.そこでWireless over IPを用いて分散基地局システムの実験装置を構成し,これらの影響について検討を行う.
0151002 阿南 英文 計算機言語学 山口英
発表題目:論文紹介"Protecting Web Servers from Distributed Denial of Service Attacks"(ACM, WWW10, May 1-5, 2001, Hong Kong.)
発表概要:現在,DDoS攻撃と呼ばれる攻撃が蔓延しており,大きな脅威となっている.これは複数のホストからある攻撃対象に対し,大量のパケットを送ることでサービスの提供を不能にする攻撃のことである.本発表では,WebサーバをDDoS攻撃から守る手法ついての論文をを紹介し,今後の研究方針について述べる.
0151003 安部 高明 像情報処理学 千原國宏
発表題目:文献紹介(Gary D.Yngve,James F.O'Brien,Jessica K.Hodgins"Animating Explosions"Computer Graphics Proceedings,Annual Conference Series,2000)
発表概要:物理現象のCGの生成に際して、対象の物理モデルをつくりそれに基づいてCG化することは、設定を任意に変更できるなど有利な点が多い。本発表では、爆発についてのモデル化の手法とそのレンダリング技法についての先行文献を紹介し、今後の研究の方針について述べる。

会場: L3

司会: 天笠助手

0151004 五十嵐 康伸 論理生命学 石井信
発表題目:
2点間テタヌス刺激に対する培養神経回路網のシナプス過疎性の変化特性
発表概要:
神経細胞であるニューロンは互いにシナプス結合して回路を構成しており、学習とはシナプス結合の過疎性により回路が再構成されることだと考えられている。 刺激と測定が同時に行なえる64電極アレイ基板上で、シナプス結合をよく変えるテタヌス刺激を培養神経回路網の異なる2点に与えた。 結合の変化特性を観ることにより学習の本質を探り、その相互作用を調べる。
0151005 池田 聖 ソフトウェア基礎 横矢直和
発表題目:文献紹介(Il-Kyun JUNG, Simon LACROIX "A Robust Interest Points Matching Algorithm" Eighth IEEE International Conference on Computer Vison, 2001)
発表概要:画像間の対応付けは様々なアプリケーションの基礎技術として使用されており、特に画像上の特徴点を用いることでロバスト性の向上や計算量の削減を計ることができる。しかし、従来の手法は画像変換に弱く計算量が多いという問題があった。本発表では、画像間の変化を局所的にアフィン変換で近似して特徴点の対応づけをロバストに行なう手法についての論文を紹介し、今後の研究との関連を述べる。
0151006 石川 悠 像情報処理学 千原國宏
発表題目:(論文紹介)Diego Lopez de Ipina "Video-Based Sensing for Wide Deployment of Sentient Spaces",Proceedings of 2nd PACT 2001 Workshop on Ubiquitous Computing and Communications,2001
発表概要:ユーザの現在の状況をネットワークを介したセンサーで観察し、状況に応じた適切なサービスを提供する計算機をSentient Computerと呼ぶ。しかしユーザの位置情報を取得するセンサー技術は、あまりにコストが高く複雑であるため、拡張/設定/維持 することができない。 本発表で紹介する論文では、TRIPと名づけたvision-basedなセンサーシステムを提案している。TRIPはビデオカメラとPCで構成される、同心円状2次元コードマーカの位置同定を行うシステムである。 最後に、この論文で使用したマーカ認識アルゴリズムと自分の研究との関連を述べる。
0151007 板谷 夏樹 システム基礎 杉本謙二
発表題目:文献紹介 (Mark Allman, Vern Paxon, "On Estimating End-to-End Netwrok Path Properties" in Proceedings of ACM SIGCOMM '99, September 1999)
発表概要:現在のインターネットではネットワークの状態に関する情報が不足 するため、効率良くネットワークを使用するためには、エンドシステムにおいて ネットワーク特性の推測を行う必要がある。本発表では、現在のインターネット で広く使用されているTCPのRTOの設定と帯域推定のアルゴリズムについての性能 評価とその改善について議論し、それに関連して今後の研究の方針について述べ る。
0151008 伊藤 俊彦 自然言語処理学 松本裕治
発表題目:モバイル検索システム
発表概要:モバイル用の世界標準のコンテンツ記述言語として、HDMLというマークアップ言語がある。HDMLに対応した理想的なモバイル検索システムは、既存のデスクトップ用のコンピュータの検索システムとは、様々な相違がある。このHDMLに対応したモバイル検索システムの一手法を提案し、この検索システムの開発と評価を行なう。
0151009 伊藤 仁志 論理生命学 石井信
発表題目:2文字種分類器の統合による文字認識手法
発表概要:現在、文字認識はスキャナーや郵便番号の認識など多くの 分野で使われいる。しかし、文字には識別困難な文字種 が存在し、それら認識困難な文字種に対しては個別に認識を 行なう必要が出てきている。そこで、2つの文字種での 認識を行ない、それらを統合することによって文字認識を 行なう。