Internal Project Practice
(B1)音声インタフェースの研究
- 担当者(講座名):
鹿野教授(音情報処理学講座)
- 概要:
音声入出力の利用に関する研究を指導する。とくに下記の
ようなテーマに対応する。ロボット音声インタフェース、学内案内認識システム、
マイクロフォンアレーを用いたハンズフリー音声認識。
- 実施日程の概要:
夏休み(8、9あるいはIII、IV期)
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
研究室から貸し出す
- 教科書, 参考書:
こちらで準備する
- 受け入れ可能人数:
3人程度まで
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
とくになし
- その他の特記事項:
なし
(B2)LSI の設計と実現
- 担当者(講座名):
木村助教授、堀山助手、中西助手 (言語設計学講座)
- 概要:
LSI (Large Scale Integration, 大規模集積回路) は産業の牽引役として、
社会で注目されている。特に近年の進歩は目覚しく、ソフトウェアで行われて
いた処理の多くをハードウェアとして実現したシステム LSI が、研究開発の
中心課題になりつつある。
そこで、そのような LSI の設計の基礎として、ハードウェア記述言語
(VHDL) を用いたパイプライン方式の論理回路 (パイプラインプロセッサなど)
の設計と実現に関する実習を行う。実習では、簡単な回路から複雑なものへ順
を追って解説を行い、初心者でも 3 ヵ月程度の比較的短期間で VHDL による
設計手法と設計ツールの習得ができるようにしている。
設計した回路は、FPGA と呼ばれる書き換え可能な LSI を用いて実現する他に、
東京大学 VDEC (VLSI Design Education Center) と連携したフルカスタム LSI の
試作を予定している。
- 実施日程の概要:
(時間割にこだわらず, 年間60時間(30コマ))
- 1 - 2 : 実験設備および LSI 設計ツールに関する説明
- 3 - 4 : VHDL についての説明、設計ツールの実習
- 5 - 8 : 簡単な課題に対する論理設計と FPGA による実現
- 9 - 30 : パイプライン型論理回路の設計と FPGA 実現、LSI レイアウト
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
- 論理 CAD 設備、可変構造情報システム実験設備, 先端 CAD 設備,
- Sun Ultra WS,
- Synopsis VSS 論理シミュレータ (VDEC),
- Synopsys Design Compiler 論理合成システム (VDEC),
- Avant! LSI レイアウトシステム (VDEC),
- Cadence LSI レイアウトシステム (VDEC),
- Mentor 基板設計システム (一部 Mentor University Program による),
- Altera Max+Plus II FPGA システム (一部 Altera University Program による)
- 教科書, 参考書:
適宜資料を配布。
- 受け入れ可能人数:
5 人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
自講座優先、後は話合いで。
- その他の特記事項:
(B3)誤り訂正符号の復号プログラムの試作と評価
- 担当者(講座名):
楫勇一 (情報基礎学講座), 嵩忠雄 (広島市立大)
- 概要:
誤り訂正符号の訂正能力について, 理論的・実験的双方の見地から検
証を行う. 具体的には, 計算機プログラムにより符号の重み分布を求
め, 重み分布から2元対称通信路における誤復号確率の理論値を導出
する. 次に, 計算機模擬によって実際の誤復号確率を測定し, 理論値
との比較を行う.
- 実施日程の概要:
II 期から III 期にかけて行う.
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
個人常用ワークステーション
- 教科書, 参考書:
とくに指定しないが, 情報理論に関する一般的な教科書に目を通して
- 受け入れ可能人数:
2名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
個別に受講希望の理由を聞き, 受講希望の強い学生を優先する.
- その他の特記事項:
誤り訂正符号に関する基礎的な知識を有すること, 簡単なCプログラ
ムが作成できることを受講の条件とする.
(B4)XML/RDB を利用した言語資源の構造化
- 担当者(講座名):
松本裕治、浅原正幸(自然言語処理学講座)
- 概要:
本テーマでは XML/RDB を利用し、日本語文書に対して行われ
た様々な情報に関するタグ付け結果を統一的な形式で格納し、
種々の検索や基礎データとして再利用可能な構造に変換する。
その結果は、各自然言語処理ツールのインターフェースに利用
される。
XML の有効利用を目標に、言語資源の可視化に重点を置いて、
以下のようなテーマを選択できる。
・形態素辞書の XML による構造化
・係り受け統語構造の XML による構造化と可視化
・HPSG等の文法構造 の XML による構造化と可視化
学生の興味に応じて、言語資源の RDB による管理ツールの
開発を行なう。
・RDB を利用した品詞体系変換/語長変換
・RDB を利用した形態素タグと統語構造タグの動的管理
・RDB を利用した対訳コーパスのアライメント/検索
・RDB を利用した形態素辞書と HPSG/L-TAG の一括管理
- 実施日程の概要:
第 2 期 2 ヶ月(週 1 回 1 コマ)
+ 夏期休暇中 1 週間 (全日)程度
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
未定。
- 教科書, 参考書:
特になし。
- 受け入れ可能人数:
2 〜 3 人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
・ XML/RDB に関する予備知識
・ 言語処理に関する興味
- その他の特記事項:
なし。
(B5)受け付けロボットの開発
- 担当者(講座名):
ロボティックス講座 小笠原 司、松本 吉央
- 概要:
ロボットの画像処理(人発見,顔発見),ジェスチャ生成など.
- 実施日程の概要:
5月〜9月(夏休みに集中的にやる可能性もあり)
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
テムザックIV+顔ロボット,Linux, C
- 教科書, 参考書:
特に無し
- 受け入れ可能人数:
3人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
プログラミング技術,メカいじりの技術
- その他の特記事項:
ロボットを実際に動かすのが好きな人歓迎.
(B6)移動ロボットの軌道計画の実習
- 担当者(講座名):
ロボティックス講座 小笠原 司、中村 恭之
- 概要:
アイオア州立大学において開発されたロボットの軌道計画用ソフト
ウェアライブラリ(Motion Strategy Library)を使用して,
シミュレーション環境において移動ロボットの軌道計画について
実習する.まず,このソフトウェアをLinuxPC上にインストールし,
ソフトウェアライブラリの使用方法を習得する.
つぎに,実際に2輪型移動ロボットを想定して複雑な環境下での
軌道計画プログラムを作成する.時間が許せば,シミュレーション上で
構築された軌道計画をもとに,実際の移動ロボットを動かす実験
を行う.
- 実施日程の概要:
II期から夏休みにかけて行う
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
Linuxが起動しているPC,
Motion Strategy Library
- 教科書, 参考書:
http://janowiec.cs.iastate.edu/msl/
- 受け入れ可能人数:
3人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
C++を既知であるか否か,英語の文献を読破できるか?を
選択基準とする
- その他の特記事項:
(B7)ディジタル無線受信機の設計・開発
- 担当者(講座名):
岡田 実(情報ネットワーク講座)
- 概要:
ディジタル無線通信システムの受信機のソフトウェアにより記述し、その特性評価を
行う。 まず、ディジタル受信機において行われる信号処理をソフトウェアにより記
述し、伝搬路シミュレータと組み合わせて計算機シミュレーションを行う。主として
ビット誤り率による評価を行い、理論値との比較を行う。次に、信号処理における数
値表現のためのビット数を制限し、実際の受信機ハードウェア開発時に必要となる量
子化誤差や丸め誤差の影響について検討する。
- 実施日程の概要:
II期からIII期
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
C++, MATLAB, Simlink
- 教科書, 参考書:
適宜資料を配布.その他参考書は次の通り.
・H. Meyr, et.al., "Digital Communication Receivers," John Wiley & Sons,1998.
・斉藤洋一著「ディジタル無線通信の変復調」電子情報通信学会,1996年
・W.H.Press 他著,丹慶勝市 他訳「Numerical Recipe in C(日本語版)」技術評論社,1993年
- 受け入れ可能人数:
5人程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
プログラム能力に応じて決定する。
- その他の特記事項:
簡単なCプログラムが作成できることが望ましい。
(B8)多言語 peer to peer ネットワークの構築
- 担当者(講座名):
門林 雄基、飯田勝吉、奥田剛(計算機言語学講座)
- 概要:
多言語の会話メッセージを相互に翻訳しながらやりとりする
peer to peer ネットワークを構成する。このためのソフトウェアの
設計、実装、運用実験をチームワークとして行う。
- 実施日程の概要:
II期からIII期にかけて行う。
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
Unix workstation, Java, Perl など
- 教科書, 参考書:
"UML Distilled"
"Professional Java Server Programming" 等
- 受け入れ可能人数:
8人程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
プログラミング能力、インターネット技術の理解度等を
考慮して受け入れ者を決定する。
- その他の特記事項:
特になし
(B9)ゲノムデータベース可視化
- 担当者(講座名):
森 浩禎(遺伝子教育研究センター・生体情報)
- 概要:
ゲノムデータベースの情報をJavaを利用して可視化を行う。
- 実施日程の概要:
希望者との相談
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
ワークステーション、 PostGreSQL, PHP, Java, perl
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
2から3名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
面接
- その他の特記事項:
(B10)ゲノム解析ツールの開発
- 担当者(講座名):
森 浩禎(遺伝子教育研究センター・生体情報)
- 概要:
ゲノム情報の解析ツールの開発。
- 実施日程の概要:
希望者との相談
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
ワークステーション、perl, C
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
2から3名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
面接
- その他の特記事項:
(B11)LSIの計算機援用テスト容易化設計
- 担当者(講座名):
井上美智子、大竹哲史(情報論理学講座)
- 概要:
LSI(Large Scale Integration、大規模集積回路)は私たちの身の回りのコンピュー
タ(パーソナルコンピュータ、携帯電話、ゲーム機など)の構成要素です。近年、
LSIの設計はCAD(Computer-Aided-Design、計算機援用設計)ツールを用いて大部分
が自動化されています。コンピュータの信頼性を確保するためには、LSIに故障がな
いことを調べるテストが不可欠ですが、近年の半導体製造技術の進歩、設計自動化に
伴い、LSIは大規模化、複雑化しており、テストは困難な問題となっています。この
問題を解決する1つの方法として、テストの容易なLSIを設計するテスト容易化設計が
あります。本実習では、テスト容易化設計プログラムを作成します。具体的には、
LSIの設計・製造に実際に使われているテスト容易化設計である完全スキャン設計法
・部分スキャン設計法を理解し、既存の部分スキャン設計法を参考にして、部分ス
キャン設計アルゴリズムを設計してワークステーション上に実装します
- 実施日程の概要:(時間割にこだわらず, 年間60時間(30コマ)を目安として下さい.)
1:LSIの設計とテスト、テスト容易化設計の説明
2:LSI記述言語(VHDL、NDL)の説明
3−4:実験設備(ワークステーション、CADツール)の説明と使用法習得
4−8:設計データに対するスキャン設計法の適用方法の説明と実習
9−30:部分スキャン設計アルゴリズムを設計し、LSI設計データ(ベンチマーク回
路等)に適用して評価実験
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
ワークステーション:SunBlade1000,Ultra60他
CADツール:DesignCompiler(Synopsys)、TestGen(Synopsys)、Cコンパイラ、他
- 教科書, 参考書:
コンピュータ設計概論(藤原秀雄著、工学図書)、配布資料
- 受け入れ可能人数:
5名程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
自講座優先、Cプログラミング経験者優先
- その他の特記事項:
なし
(B12)プログラミング演習
<入門コース>と<応用コース>がある.両方のコースを受講できるが,
両方のコー スで合格した場合でも単位はいずれか一方のみが認定される
ことに注意すること.
<入門コース>
- 担当者(講座名):
猿渡,久米,知念
- 概要:
プログラミングを習得するための(演習を中心とした)実習である.
プログラミングの基本的な概念を理解するための「入門コース」である.
- 実施日程の概要:
第I期後半〜第II期(週2時間)
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
個人常用ワークステーション,演習室ワークステーション
- 教科書, 参考書:
L. Hancock, M. Krieger and S. Zamir著,倉骨彰,三浦明美 共訳:
C言語 入門,改訂第3版,アスキー出版社,1992.
ISBN 4-7561-0270-0
- 受け入れ可能人数:
30名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
本人の知識による
- その他の特記事項:
単位認定は, 出席状況,レポート,期末試験等に基づいて行う.
但し,応用コー スも合わせて受講した場合には,主に,入門コース
の期末 試験と応用コースのレポートに基づいて行う.
<応用コース>
- 担当者(講座名):
中西(恒),門田,松本(吉)
- 概要:
プログラミングを習得するための(演習を中心とした)実習である.
応用分野での実際的なプログラミングを理解するための「応用コース」である.
- 実施日程の概要:
第II期〜夏休み
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
個人常用ワークステーション,演習室ワークステーション
- 教科書, 参考書:
なし
- 受け入れ可能人数:
30名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
抽選
- その他の特記事項:
単位認定は主にレポートに基づいて行う.