9951001 | 阿部武徳 | 関浩之 | 伊藤実 | 楫勇一 |
発表題目:正則性を保存する項書換え系における停止性問題
発表概要: 項書換え系とは計算モデルの一つであり,プログラム検証や定理証明などの分野で広く応用され,多くの研究が行われている.しかし,その重要な性質のほとんどが決定不能であることが示されている. そこで,本研究では,良い性質を持つことが知られている正則保存項書換え系における停止性について考察し,停止性が決定可能となる従来より広い項書換え系のクラスの提案を目指す. | ||||
9951008 | 斉宮誠 | 関浩之 | 伊藤実 | 楫勇一 |
発表題目:適応型再帰的最尤復号法における探索戦略について
発表概要:線形ブロック符号に対し効率良く復号を行う手法として, 適応型再帰 的最尤復号法が提案されている. この手法を用いて最尤復号を行う際には, 符号 系列のある区間において, 局所的最尤ベクトルの候補をすべて列挙し, その中で メトリックが大きいものを選択するという操作が必要になる. 本研究では, 局所的最尤ベクトルの探索においてメトリックの小さな候補ベクト ルの計算をうまく「枝刈り」して省略する手法を提案し, 計算機シミュレーショ ンによって復号複雑さを評価する. | ||||
9951037 | 國信茂太 | 関浩之 | 伊藤実 | 楫勇一 |
発表題目:束構造をもつセキュリティクラスに基づくプログラムの情報フロー解析
発表概要:プログラムの実行によって、機密度の高い情報が、不特定多数の ユーザにアクセスされるような記憶域に書き出されないことを保証するため、 一般に再帰を含むプログラムの情報フロー解析アルゴリズムを提案する。 | ||||
9951046 | 近藤真一郎 | 関浩之 | 伊藤実 | 楫勇一 |
発表題目:公開鍵暗号系の安全性の評価に関する研究
発表概要:近年、数多くの暗号システムが提案されている。その影響から暗号の安全性を相対的に評価するための指標の必要性が増加してきている。本研究では、1998年に発表された頑強性と識別不可能性に攻撃者のパターンを組み合わせる事によって定義された安全性指標に、新しい概念UD(UnDecriptionable)を加え、さらに既存の頑強性の再定義化を行い、より現実に即した安全性指標を提案する。 |
9951078 | 中江大海 | 井上克郎 | 関浩之 | 飯田元 | 松本健一 |
発表題目:レガシーソフトウェアを対象とするクローンコード分析
発表概要:レガシーソフトウェア(長年にわたって保守(修正・拡張)が行われてきたソフトウェア)は,クローンコード(コピー&ペーストによる重複コード片)を多く含むようになる.クローンコードを多く含むソフトウェアは,修正しようとするときにどの部分を修正すれば良いかや,修正した場合に他のどの部分に影響が出るのか等を把握することが難しいため,保守性や信頼性が低いと考えられている. しかしそのように考えられていることが本当に正しいのかどうか,正しいとしてもどのような性質を持つクローンコードがソフトウェアの保守性や信頼性を低下させるのか等,クローンコードとソフトウェアとの関係は定量的には明らかになっていないのが現状である. そこで本研究において,クローンコードを定量的に分析することによって,クローンコードとソフトウェアとの関係(特に信頼性等)を調べてみる.クローンコードを定量的に分析するためには,クローンコードに関するメトリクス値(定量的属性値)を計測する必要があるので,まずそのようなメトリクスをいくつか定義する.そして実際のレガシーソフトウェアを対象としてメトリクス値を計測し,ソフトウェアとの関係を調べる. | |||||
9951097 | 藤崎恵美子 | 井上克郎 | 関浩之 | 松本健一 | |
発表題目:強化学習型情報処理過程における人間の行動決定について
発表概要:個人にとって使いやすいシステムを作るためには、使用者自身の方略や思考、好みに適応し、それに合わせて振舞うものが必要となってくる。そのために、まず人間の情報処理の方略を分析し、それに対し最も適切な情報・行動は何かを探り、それを機械へと応用することが重要であるだろう。 本研究では、人間の高度な情報処理過程として強化学習型の情報処理を取り扱い、その特徴を探ることを目的とする。 強化学習とは、本来機械学習において確立された概念であるが、認知科学の分野においても人間の学習について同様の分類がみられる。この強化学習での探索(exploration)と搾取(exploitation)という行動概念が人間の強化学習型の情報処理にもみられると考え、実験によりそのトレードオフの個人における方略的傾向・特徴について明らかにし、モデル化を行う。 | |||||
9951062 | 高嶋章雄 | 井上克郎 | 関浩之 | 中小路久美代 | 松本健一 |
発表題目:時間的変化を伴う複雑な事象の表現手法に関する研究
発表概要:情報を視覚化することにより人間はそれを直感的に理解することが可能となるため,グラフィックスを用いた様々な表現手法が提案されてきた.しかし,時間軸を持つ複雑なデータの表現方法については今もなお多くの課題が残されている.本発表ではオブジェクト指向プログラミングにおけるライブラリの進化を例にとり,時間的変化を伴う事象を動的な3次元を用いて表現する手法について考察する. | |||||
9951079 | 中川渉 | 井上克郎 | 関浩之 | 中小路久美代 | 松本健一 |
発表題目:実演奏の表情情報を用いた作曲のための他パートシミュレーション
発表概要: 計算機を用いることにより複数のパートで構成された演奏のシミュレー ションを行いながら作曲を行うことが可能である. 実演奏では音の発生するタイミングや音の大小を変化させることは自然 な行為として行うことができるが,そのような音の変化を計算機上で定義する 作業は専門性と労力を要する. 本発表では,あるパートの実演奏から抽出した音の発生時刻や大小に関 するデータと経験的知識を用いて音の変化を定義するフィルタを構築し, 演奏シミュレーションに表情付けを行うことによって作曲を支援す る手法を提案する. 提案手法に基づいて構築した作曲支援プロトタイプシステム CAPADY は,自動的に生成したフィルタを実際に演奏を行わない他パートに適用 することによって,他パートのシミュレーションにおいて音の変化を定 義する労力を軽減することができる. |
9951030 | 鎌田久美 | 千原國宏 | 湊小太郎 | 眞鍋佳嗣 | 大城理 |
発表題目:<題目>AR技術を用いた腎臓糸球体の3次元表示
発表概要:<概要>腎臓の糸球体を診断するうえで,糸球体がどのように分布しているかを観測することは,病態の特徴を把握し,薬効の直接的評価を行うにあたって重要となってくる.本研究では,腎臓の構成要素である糸球体を仮想空間上に表示し,AR技術などを用いてその密度,大きさ等を計測するシステムを構築することを試みる. | |||||
9951043 | 小塚淳 | 千原國宏 | 湊小太郎 | 眞鍋佳嗣 | 大城理 |
発表題目:<題目>
タンパク質構造変化可視化手法の研究
発表概要:<概要> タンパク質の構造変化の可視化は,タンパクの活動特性を理解するために重要 である。本研究では,多重ルート木という特殊なデータ構造を用いて,シミュ レーションや計測結果から得られる情報を基にタンパクの活動の構造変化を計 算機上で三次元動画像として可視化するシステムを提案する。構造変化に伴っ て描画のためのデータ量は増加するが,多重ルート木を用いることによって, データを効率的に記述できるようになった. | |||||
9951048 | 佐藤恭子 | 千原國宏 | 湊小太郎 | 眞鍋佳嗣 | 大城理 |
発表題目:<題目>MREで取得された弾性情報を反映したモデルを用いた弾性体の力覚提示
発表概要:<概要> 本研究は、VR技術を用いた手術シミュレーションシステムや支援システムにおいて、 生体組織等の弾性体の硬さを直感的に把握するため、Magnetic Resonance Elastography(MRE)で取得された弾性情報を用いて、弾性体に触れたときの力覚を 人工的に提示することを目的とする。弾性体ファントムに対する力覚提示について 述べる。 | |||||
9951058 | 須田淳一 | 千原國宏 | 湊小太郎 | 眞鍋佳嗣 | 大城理 |
発表題目:<題目>没入環境における血管内walk-through
発表概要:<概要> 近年、マイクロサージェリのような、血管内視鏡を用いて血管内部の様子を把握しなが ら処置する手術が行われている。血管内手術は血管内部に処置を施すため、内部を表示する技術が重要となってくる。本研究では、複数の頭部MRA画像から血管部位を抽出し、そして3次元脳血管画像を作成する。また、血管内部にいるという感覚を得るため、没入型提示装置に再構成した3次元脳血管画像を提示する。複数の頭部MRA画像から血管部位の抽出方法、そして脳血管の3次元再構成方法について述べる。 |
9951065 | 多喜由城 | 山口英 | 千原國宏 | 砂原秀樹 | |
発表題目:インターネットにおけるマルチキャスト -マルチキャストサーべ-
発表概要:今日のインターネットは,創造もできなかった様々な困難な問題に直面している.インターネットのユーザが爆発的に増大したことはもとより,インターネットを構築するネットワークの数もまた膨大になってきたためにこれらを相互接続するデバイスも急増してきた.この発展が,テレビ会議,音楽配信等々の多くのアプリケーションを産み出してきた.更には,あらゆるデータ(特にリアルタイムおよびマルチメディアのデータ)をタイムリーかつ確実にユーザに配信することを念頭に置いて研究が進められてきた.これらの様々な問題点を解決する1つでもある,マルチキャスト,特にアプリケーションに注目し,話を進めていく. | |||||
9951020 | 大友敦 | 湊小太郎 | 千原國宏 | 大城理 | 砂原秀樹 |
発表題目:MR拡散テンソル画像を用いた対称性による神経束の定量的評価の試み
発表概要:水分子の拡散運動を反映したMR拡散強調画像を複数枚組み合わせて得られる拡散テンソル画像は,脳内の組織の様子を非侵襲的に捉えることができる画像法として注目されている.本研究では,この拡散テンソル画像の対称性の観点から脳内神経束の特徴を抽出し,定量的評価を試みる. | |||||
9951073 | 田谷基教 | 湊小太郎 | 千原國宏 | 大城理 | 砂原秀樹 |
発表題目:発達障害児の無拘束行動測定システムの開発
発表概要:発達障害児の行動評価は面接や行動観察によって行われてい るが、これらの方法は客観性に乏しく、相互比較や長期にわたる追跡評価は困難 であった。また,児童は直接身体に接触する器具に対して拒否的である場合が多く、 従来のテレメトリーやモーションキャプチャーの手法が適用しにくい。 本研究では、プレイルームにおける無拘束状態の児童の行動を、全方位カメラを用い て、非接触、客観的かつ定量的に計測するシステムを開発した。そして、このシステ ムの計測精度を評価し、実際に児童の観察実験に適用して行動評価に対するその実用 可能性を示した。 | |||||
9951091 | 馬場新悟 | 湊小太郎 | 千原國宏 | 大城理 | 砂原秀樹 |
発表題目:ハプティックデバイスに対する力覚閾の測定
発表概要:近年、ロボット手術支援など医療分野で力覚提示技術が注目されている。しかし、そのヒューマンインターフェースに関する性質は必ずしも十 分には検討されていない。この研究では、力覚フィードバックディスプレイ 装置でペン型ジンバルのインターフェースを利用する場合を対象に、人間の力 覚特性、すなわち、振動刺激閾値周波数特性とその弁別閾の特性を心理物理的 実験によって明らかにした。これらの結果は、力覚デバイスを用いてVRシス テムを設計する際の基礎的データとして利用できる。 |