ゼミナール発表

日時: 10/11(水)5限


L1 渡邉研 (進行責任教官:堀山助手)

9951118 森若和雄 福田晃 渡邉勝正
発表題目:組み込みシステムに利用されるOSのプログラムスライシングを利用した専用化
発表概要:組み込みシステムにおいてOSを利用する場合、 特定のアプリケーションに特化した機能を持っていれば十分である場合が多い。 現在の組み込みシステム向けOSでは、主にコンポーネント化によってこれを実現 している。また近年、開発効率などの利点から汎用OSを組み込みシステムにも利用する 場合が増えてきた。汎用OSでは、資源を節約するためのコンポーネント化は あまり行われていない。このような状況を踏まえ、本研究では プログラムスライシングを利用した自動的な専用化を、 OSに適用する場合のいくつかの問題点に対応した上で適用し、 OSが消費する資源をより少なくすることを考えている。
9951119 夜久健一 福田晃☆3 渡邉勝正
発表題目:符号圧縮および相同性検索を応用した組み込みシステム向けのコード圧縮
発表概要:一般に組み込みシステムではコストや性能に関して通常のシステム以上に厳しい制約が課されるが、こうした制約に対する手段の1つとしてコードサイズの縮小が考えられる。本研究ではカスタマイズ可能なCPUに対して命令符号長を縮小する方法と、遺伝子解析における相同性検索技術を応用して辞書式圧縮の効率を上げる方法を組み合わせて、組み込みシステム向けに実行可能な圧縮コードを提供することを目指す。
9951064 高林哲 松本裕治 渡邉勝正 伝康晴
発表題目:文書作成の支援
発表概要:文書作成を支援する方法を提案する。
9951101 松永香 松本裕治 渡邉勝正 伝康晴
発表題目:質問応答システムにおける談話処理
発表概要:質問応答システムにおいてのユーザ、システム間のインタラクションの処理について述べる。

L2 伊藤研 (進行責任教官:作村助手)

9951029 桂智之 植村俊亮 伊藤実 吉川正俊
発表題目:マルチメディアプレゼンテーションの管理モデル
発表概要:近年、Web上の情報は文字を中心とした静的なテキストベースのドキュメントから動画像、音声、イメージ、テキスト等を複合した動的なマルチメディアプレゼンテーションへと進展してきている。そして、そのマルチメディアプレゼンテーションは静的なドキュメントと異なり、時間と共に移り変わるオブジェクト間の同期を定義しなければならない。本研究ではこの定義方法及び管理方法の提案をおこなう。
9951116 森中雄 植村俊亮 伊藤実 吉川正俊
発表題目:近似ファイルを用いた数値時系列データの類似検索の実装とその評価
発表概要:近年,様々な分野で大量の観測データが継続的に得られるように なっている.このような大量の時系列データから類似検索を行う要求がある. 類似検索において,膨大な時系列データの盲目的な走査を行う場合,全データ をディスクから主記憶に読み込む必要があり,ページアクセス回数が膨大とな る.このような膨大なページアクセス回数及び走査自体の逐次性から,盲目的 走査は大規模時系列データの類似検索においては非効率的である.そこで,本 研究では,このような大規模な時系列データを対象とし,データを近似した近 似ファイルを生成する.さらに,生成した近似ファイルに対して効率的に類似 検索を行うことにより,実際の解を含んだ近似解を高速に求める手法を提案す る.この近似解に対してのみ実データにアクセスすることにより,効率的に正 解を発見できる.
9951067 武田政宣 小笠原司 伊藤実 今井正和
発表題目:最適行動の不連続問題を考慮したEnhanced Continuous Valued Q-learning の提案
発表概要:状態と行動を連続値で扱う強化学習アルゴリズムでは、補間によって出力行動が不適切になることがあり、これを「最適行動の不連続問題」として指摘する。また、我々が提案しているContinuous Valued Q-learningを用いて最適行動が不連続になる状態を推定し、その付近に新たな状態を追加しながら学習することによってこの問題に対処する手法を提案する。

L3 横矢研 (進行責任教官:山澤助手)

9951004 井口泰典 千原國宏 横矢直和 眞鍋佳嗣
発表題目:アクティブカメラの協調によるスポーツ映像撮影システム
発表概要: 本発表では アメリカンフットボールを対象としたスポーツ番組の自動制作システム について報告する. 本システムは複数のカメラからの映像をリアルタイムで解析して, 各カメラのカメラワークやスイッチングを自動的に行い番組を制作する. 映像の解析では,選手群の重心の軌跡や選手群のばらつきに関する情報を得る. これらの情報から試合の状態を判定し,アクティブカメラのズームする位置 とタイミングを決定する. この手法を実装し,球技場にて実験を行ったので報告する.
9951047 佐々木一仁 千原國宏 横矢直和 眞鍋佳嗣
発表題目:多眼カメラを用いた高精細画像生成
発表概要:近年、ハイビジョンカメラなどに代表されるように高精細な映像の 入力が必要になっている。しかし、普及するにはハイビジョンカメ ラは高価である。本研究では、格子状に配置した複数のカメラ(多 眼カメラ)を用いて、1台のカメラが持つ解像度の限界よりも鮮明な 画像を生成する手法について提案する。多眼カメラで撮影すると、 同じ領域を写している領域が存在する。同じ領域を写しているカメ ラ間を1画素以内で位置合わせを行い、最適な画素値を計算するこ とで高精細画像を生成する。また、多眼カメラを用いると1台のカ メラ以上の視野角で映像が得られるため、カメラを動かさずにに広 範囲な高精細画像入力が可能になる。
9951054 守隨辰也 千原國宏 横矢直和 眞鍋佳嗣
発表題目:異なるVR環境間での共有データ形式についての研究
発表概要:CGの表現能力の向上により、より現実に近いリアルな仮想空間を 実現することが可能になってきている.そして,このような仮想空間を用い て遠隔地の協力者との協調作業を行う場合、それぞれのクライアント間の処 理能力の相違が引き起こすCGの描画速度の違いが、快適なインタラクション を妨げることが考えられる。そこで本研究では、各クライアントの処理能力 について適切なクオリティの3Dモデルを描画し、快適なインタラクション を実現する手法について提案する。
9951107 南広一 千原國宏 横矢直和 眞鍋佳嗣
発表題目:共有AR空間における協調デザイン支援 -- 共有ARインテリアデザインシステム --
発表概要: VR技術やAR技術を用いたインテリアデザインはこれまで 幾つか提案されている。しかしながら、これらの手法に は、1)インテリアが全てCGのみによって表現されるため、 顧客は現実の部屋との違いに違和感を感じる。2)デザイ ナまたは顧客は一つの場所に集まる必要がある。という 問題点がある。AR技術を用いたインテリアデザインは1) の問題は解決できるが、2)の問題は依然として残る。本 研究では、デザイナと顧客がネットワークを介してAR空 間を共有、遠隔地間で協調インテリアデザインを行える システムを提案、共有AR空間でのデザイン作業に適した 空間管理手法を提案する。 本手法を用いることで、デザ イン作業において多く行われる試行錯誤がより容易なも のとなり、AR空間共有で問題となる現実物体と仮想物体 の違いを感じさせないオブジェクト操作が可能となる。