9951033 | 河村透 | 福田晃 | 渡邉勝正 |
発表題目:リアルタイムモニタリング機能を実装したハードウェアスケジューラの設計
発表概要:組込みシステムにおいて、重要視されるのはリアルタイム性である。このリアルタイム性の向上の為に、OSを使ってCPUの実行状況をリアルタイムに把握するのは有効な手段である。CPUにはその負荷が少なからずかかってしまう為、通常は使用するCPUをより高速なものにして実現する方法が取られる。しかし小規模な組込みシステムで高性能のCPUを使うのは、現状ではシステム全体のコストの増大から実現は厳しい。本研究ではOSの機能の一部であるスケジューラをハードウェアで構成し、CPUと独立して実装するハードウェアスケジューラを設計した。更にそのハードウェアスケジューラと、CPUの実行状況をリアルタイムモニタリングする回路を組み合わせて、CPUの実行状況に応じたフィードバックスケジューリングができるアーキテクチャを提案する。これにより低価格なCPUを用いた組込みシステムでも、ハードリアルタイムが可能であると考える。本発表ではその手法、及び構成について述べる。 | |||
9951082 | 中野猛 | 福田晃 | 渡邉勝正 |
発表題目:<題目>コードサイズを縮小する組込み向けプロセッサと目的コードの協調生成
発表概要:<概要>メモリ要領制限の厳しい組込み機器を対象に,本発表では,入力されたプログラムの目的コードのサイズを最小化するような命令セットを有するカスタムマイクロプロセッサを自動生成し,同時に自動生成されたカスタムプロセッサ上で動作する目的コードを生成する,プロセッサ/目的コードジェネレータPinkPantherの開発構想について述べる。また、そこで用いるコード圧縮手法の予備評価を考察し、現在の開発状況を報告する. | |||
9951093 | 久住憲嗣 | 福田晃 | 渡邉勝正 |
発表題目:組み込み用マイクロカーネルOSの自動生成に向けて
発表概要:近年、複雑な組み込みシステムへのニーズが増えてきており、開発工数が増大してきている。 しかし、製品サイクルの短期化により、組み込みシステムを短期間で開発する必要がある。 このような状況で、開発効率の向上のためにOSの重要性がますます増えてきているが、 そのOS自体の開発効率や移植性は決してよくない。 そこで、組み込み用OSを自動生成しOSの開発や移植の手間を省いてしまうのが理想である。 本研究では、自動生成の第一歩として組み込み用マイクロカーネルOSの開発を行い、 解決すべき問題を挙げる。 | |||
9951110 | 村上智一 | 福田晃 | 渡邉勝正 |
発表題目:組み込み向けOS におけるデバイスドライバの自動生成について
発表概要: 家電製品や計測機器などに組み込まれているコンピュータ、いわゆる、組み込 みシステムが重要視され、様々なシステムが開発されている。それに伴い、製 品に組み込むソフトウェアの開発は短期間で行なう事が要求され、開発者にとっ て大きな負担となっている。組み込みシステムに OS を用いた場合、ソフトウェ アの再利用性などが高まり、ハードウェアの変化への対応を集中させることに よりで開発工数を削減することができる。我々の研究室では、マイクロカーネ ルを採用した組み込み向け OS を開発中であり、本稿ではこのOS におけるデ バイスドライバの自動生成について検討し、生成のためのモデルを提案する。 例として電車模型制御システムを取り上げ、2つのデバイスドライバの自動生 成を行なった。その結果、デバイスドライバ開発者の労力を削減し、提案した モデルの有効性を確認した。 |
9951201 | 上石唯貴 | 杉本謙二 | 福田晃 | 笠原正治 |
発表題目:
Go-back-N再送方式を有する有線無線ネットワーク上でのTCPの性能評価
発表概要: 今日,TCPは有線ネットワークに幅広く使用されているだけでなく,無線ネットワークにも使用されつつある.しかし有線と無線が混合するネットワークでは,無線がボトルネックとなってTCPスループットが過度に低下する.無線の通信状態は常に変動するために,有線でほとんど発生しなかったTCPパケットの損失が,無線で多く発生するからである.無線で発生したTCPパケットの損失を有線無線インターフェースのデータリンク層レベルで回復するために,Stop-and-Wait再送方式やGo-back-N再送方式の適用が提案され,その有効性が検証されている.本研究では,Go-back-N再送方式を有する有線無線ネットワークにおけるTCPスループットの性能評価のための解析モデルを提案し,その妥当性を検証する. | ||||
9951056 | 鈴木和博 | 藤原秀雄 | 福田晃 | 増澤利光 |
発表題目:コントローラとデータパスの統合テスト
発表概要:半導体技術の向上に伴い、VLSI回路の高機能化、高集積化が進んでいる。 そのため、VLSI回路に対するテストは複雑になり、テストのコストが増大している。 レジスタ転送レベルに対する回路でテストを行うとき、 従来はコントローラとデータパスを独立に扱う分離テストが一般的だった。 しかし、それでは故障検出率は高いが面積オーバヘッドが大きくなるという 欠点がある。そこで、本研究ではコントローラとデータパスを統合してテストを行う 統合テスト法を提案する。提案手法では、データパスのテストにコントローラの 機能を利用し、また、コントローラのテストにデータパスの機能を利用することで、 小さいオーバヘッドでかつ高い故障検出率を目標とする。 本発表では、データパス部分について具体的な手法を述べる。 | ||||
9951205 | 米田友和 | 藤原秀雄 | 福田晃 | 増澤利光 |
発表題目:連続可検査性に基づくコアベースシステムオンチップのテスト容易化設計
発表概要:近年の半導体集積技術の進歩により、従来は複数のLSIで構成していたシステムをIPコアと呼ばれる機能ブロックを利用して1つのLSIで実現するコアベースシステムオンチップ(SoC)が 注目を集めている。コアベースシステムオンチップ(SoC)が可検査であるためには、それを構成するコア自身が可検査であり、かつSoCの外部か ら内部の各コアへのテストアクセスが可能である必要がある。さらに、このテストア クセス方式によりコア間の信号線も可検査である必要がある。SoCでは 縮退故障などのような論理故障のみならず、遅延故障などのようなタイミング故障の テストも重要となる。そのためには、コアに実動作速度で任意のテストパ ターンを連続して印加でき、その応答を連続して観測できる必要がある。本研究では、このようなテストアクセスを可能とする性質として、コアに対して「連続透明性」、SoCに対して「連続可検査性」なる新しい概念を提案し、連続可検査なSoCを実現するためのテストアーキテクチャ、テスト容易化設計法を提案する。 |
9951019 | 大須賀圭人 | 山本平一 | 山口英 | 福田晃 |
発表題目:DHRv2方式の提案
発表概要:分散WWWキャッシュシステムの一手法であるHR(Hash Routing)方式の アルゴリズムに変更を加えることにより、故障に対して頑丈な仕組みの DHR(Duplication Hash Routing)方式を、前回提案した。 今回はHR方式からDHR方式への変換の際に生じたオーバーヘッドの軽減、および 負荷分散を考慮したDHRv2(version 2)方式を提案する。 DHR方式ではHR方式と比べて、ヒット率の減少率が約10%で、プロキシ-プロキシ間の トラヒック量の増加率が約20%であった。これらの主な原因は、1つのプロキシ サーバから別のプロキシサーバへの、WWWオブジェクトのコピーであった。 DHRv2方式ではこのコピーを行わず、アルゴリズムも多少異なっている。 今回の発表では、HR方式、DHR方式、および提案するDHRv2方式をシミュレーションに より評価し、それらの結果について述べる。 | ||||
9951044 | 小西利幸 | 山本平一☆ | 佐和橋衛 | 山口英 |
発表題目:W-CDMA適応アンテナアレイ送信ダイバーシチにおける共通・個別パイロットチャネルの下りリンク特性への影響
発表概要:W-CDMA下りリンクにおいて適応アンテナアレイ送信ダイバーシチを用い,共通パイロット・個別パイロットを用いたチャネル推定を行った場合のBER特性をシミュレーションにより比較した.基地局に設置された適応アンテナアレイは,受信信号から送信アンテナウェイトを生成する.そのウェイトを各ユーザの送信信号に乗算することによって希望ユーザ方向に指向性を有し,他ユーザ方向に与える干渉を低減するように送信することができる.移動局受信側ではパイロットシンボルを用いたチャネル推定を行う.送信されるパイロットシンボルには,オムニ送信される全ユーザ共通のパイロットシンボルと,ユーザ毎の送信データに多重されて希望ユーザ毎に指向性を有して送信される個別パイロットシンボルがある.両者は異なったフェージングを受けており,どちらのチャネル推定値を用いるかによってBER特性に差が出てくるものと予想される.基地局からの距離・共通パイロットと個別パイロットの電力比を変えながら両者によるBER特性を比較する. | ||||
9951132 | AKHMAD UNGGUL PRIANTORO | 山本平一☆ | 佐和橋衛 | 山口英 |
発表題目:Research on Multipath Interference Canceller in W-CDMA Forward Link
発表概要:In W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access) all users share common bandwith to transmit their data. Therefore, all users are interfering each other and thus degrades the overall channel quality. The higher the transmit power of a user/channel the larger interference to the other users will be. In forward link (from BS to MS) where common channels and high-rate users (e.g, data download, video stream,etc) exist, the interference due to these channels/users are significantly large. In this research we propose multipath interference canceller to mitigate multiuser interference from such users and evaluate the performance via computer simulation. |