ゼミナール発表

日時: 10/10(火)3限


L1 山口研 (進行責任教官:飯田助手)

9951120 八田成久 湊小太郎 山口英 今井正和 砂原秀樹
発表題目:音楽データベースの検索における自動インデクシング法に関する研究
発表概要:近年、音楽データベースが大規模に構築されるようになり、効率の良い音楽検索システムが求められている。検索の効率化手法としてはフレーズによるインデクシングがあるが、自動化された手法が確立されていない。そこで、歌詞と音楽情報を用いフレーズを自動抽出し、インデクシングを行う手法を提案、実装し、評価をおこなった。その結果と、今後について話をする。
9951131 米山清二郎 湊小太郎 山口英 砂原秀樹
発表題目:Reliable Multicast Building Blocksに関する研究
発表概要:近年、高速・大容量の通信インフラが整備され、ビデオ会議・放送型通信などの一対多型通信(Multicast)の実現が期待されている。現在、様々なMulticast技術が提案されている。しかし、アプリケーションからの要求(データ通信における信頼性・スケーラビリティ・セキュリティなど)も様々であり、そのすべてを満たすReliable Multicastの実現は不可能である。そこで、IETFのReliable Multicast Transport WGでは、既存のMulticast技術を論理的なBlockごとに分類し、Blockを複数組み合わせることでアプリケーションごとに対応したReliable Multicastを実現する方式(Building Blocks)が提案されている。本研究は、Building Blocksを実装により有効性を検証することを目的としている。
9951009 伊藤英明 福田晃 山口英
発表題目:OMUSUBIシステムによるAd Hocネットワークでの\\ マルチキャスト通信について
発表概要:従来の無線を用いたAd Hocネットワークに,ホスト間の 相対的な位置関係により送信相手を指定するマルチキャスト機能を追加した, OMUSUBI(ad hOc MUlticaSt UBiquitous Information)システムを 提案する. Ad Hocネットワークにおいては,そのネットワーク構成自体が 動的なものであるため,ネットワーク内でパケットを送りたいホスト を指定する際に,従来の静的構成のネットワークに使用されるホスト名を 用いたホストの特定が難しい. また,Ad Hocネットワークにおける通信は,全ホストへのブロードキャストを 基本として行われる.その結果,各種リソースの浪費も問題となる. そこで本論文では,Ad Hocネットワーク内で,各モバイルホストの相対位置情 報を利用することで, 通信するホストを指定できるOMUSUBIシステムを提案するとともに, そのために必要となる技術について考察する. 相対位置指定によりパケット伝達範囲を制限でき,ブロードキャスト パケットを抑えることができる. さらに適用アプリケーション例を示す.
9951099 松浦克海 福田晃 山口英
発表題目:Ad Hoc ネットワークにおけるルーティング方式の動的変更について
発表概要:近年、Ad Hocネットワークが着目されてきており、このネットワーク上でのルーティングの研究が盛んに行なわれている。様々なルーティングプロトコルが定義されいるが、一長一短であり、実装するアプリケーションによってプロトコルを変更する必要性がある。そこで本稿では、様々なルーティングプロトコルを表記する方法として、パケットの経路を示すヘッダー情報を中間言語表現することを提案する。これによりアプリケーションごとにルーティングプロトコルを変化する機能をサポートする。

L2 湊研 (進行責任教官:砂原助教授)

9951024 岡本隆資 横矢直和 湊小太郎 竹村治雄
発表題目:<題目>キーフレーム入力によるモーションデータの検索
発表概要:<概要> 現在モーションデータを検索する一般的な手法としてはモーションデータにキー ワードを割り当て,ユーザは希望するモーションを表すキーワードを入力し, 検索を行う方法がある.しかし,キーワードひとつに対応するモーションデー タが複数ある場合があり,希望するモーションとはまったく異なるモーション が現れることがある.本研究では検索キーにキーフレームを使用することによっ て,モーションデータの内容に基づいた検索を行う
9951203 棚瀬篤史 横矢直和 湊小太郎 竹村治雄
発表題目:<題目> 人形型インターフェイスを用いた共有仮想環境におけるコミュニケーションの実現
発表概要:<概要>近年,計算機の高性能化やネットワークの発達により,遠隔地にいるユーザが共有した仮想環境を介しコミュニケーションを行う機会が増加している.本研究では,共有仮想環境におけるアバタの操作に人形型インターフェイスを用いることで,直観的かつ容易なコミュニケーションの実現を試みる.
9951102 松野陽一郎 伊藤実 湊小太郎 石井信
発表題目:<題目>統計的手法による脳磁図データ解析
発表概要:<概要>脳磁図(Magnetoencephalography:MEG)は、脳内活動を無侵襲で測定することが出来る計測法であるが、脳内活動による磁場は極めて微弱であるために、ノイズの除去が必要不可欠となる。その際、独立成分分析(Independent Component Analysis:ICA)を用いて観測磁場を地磁気、電源ノイズ、デバイスノイズ等と脳内活動による磁場等に分解し、重要な信号を抽出する手法などが用いられている。MEGは数百のセンサーによって磁場を測定するので、非常に高次元なデータとなる。そのため直接に独立成分分析を行うと、良い解が得られないことが多い。そこで本研究では、前処理として確率的主成分分析の枠組みによって次元縮約を行うことで、その後の独立成分分析による処理を行う。次元縮約は、MDL(minimam discription length)基準とVBPCA(variational baysian Principal component analysis)法を用い、その結果を評価した。

L3 木戸出研(進行責任教官:上野助手)

9951035 北野賢 小笠原司 木戸出正継 今井正和
発表題目:ロボットサッカーにおけるロバストなリアルタイム画像処理の実現
発表概要:実世界においてロバストなカラー画像領域分割は非常に困難な問題である。なぜなら、画像内で再現されるカラー情報は外界の些細な照明条件の変化に対して非常に敏感であるからである。この問題はロボットサッカーにおいても同様であり、これを解決していかない限りロボットサッカーの持つ種々の問題解決は難しく思われる。そこで今現在かなりロバスト性の高いリアルタイムカラービジョンシステムであるCMVisionをサッカーロボットに実装し、学内実験室における照明条件を変化させた場合の実験結果を示す。その結果従来の画像処理システムよりはロバスト性が向上しているものの依然として照明の影響を大きく受けている。これを改善するために実時間学習が可能である学習モデルFuzzy ARTをCMVisionに組み込むことを考えている。
9951068 竹村裕 小笠原司 木戸出正継 今井正和
発表題目:リズム生成に基づく四足歩行ロボットの不整地移動
発表概要:生物は、生体内部にリズム発生機構があり、これが生物の周期的活動に深く関わっていることが明らかになっている。ロボットのリズムを持った運動の制御に、生物のリズム発生機構を模索した機構を用いることは有効ではないかと考えられている。 本発表では、単純な振動体モデルを構成し、介在ユニットを設置することによって目的とするリズムを作りだし、これを設置相と遊脚相の切り替えのタイミングに利用することによって歩行を行ない、不整地移動の実現について述べる。
9951126 山本哲也 小笠原司 木戸出正継 今井正和
発表題目:サッカーエージェントにおける学習を用いた協調行動の獲得
発表概要: マルチエージェントシステムは、複数の自律的なエージェントが協調することで 複雑な処理を実現するという考え方であり、 複数のエージェント間でどのように協調行動を実現するかが重要な課題となっている。 そこで、協調行動の実現手法として、 複数のエージェントが互いに影響を及ぼしあいながら学習するマルチエージェント学習 を取り上げ、マルチエージェントシステムの例題であるサッカー問題への適用を試み、 RoboCup シミュレーション部門の公式サッカーサーバ上で、 サッカーの代表的な協調行動の1つであるパス行動の獲得を目指す。