ゼミナール発表

日時: 11/27(月)4限


会場: L2

司会: 上野助手

0051072 永田 悠 音情報処理学 鹿野清宏 yuu-na
発表題目:二次音源配置を考慮した逆フィルタ設計
発表概要:ある音場で収録した音を異なる音場で再現するには、空間の伝達特性を打ち消す逆フィルタの設計を行なう必要がある。この逆フィルタのタップ長は音場再現システムの規模を小さくするために、短くするのが好ましい。しかし、タップ長を短くすると逆フィルタが十分に収束しないためエコー感があり、再現精度が低くなる。また、二次音源の配置によって周波振幅応答が変化するため、二次音源の配置を考慮して逆フィルタを設計する必要がある。 本発表では、まず最小ノルム解を用いた逆フィルタの設計手法を紹介する。そして二次音源の配置による再現精度の変化をシミュレーションによって示す。最後に今後の研究方針について述べる。
0051073 中本 義人 言語設計学 渡邉勝正 yoshi-na
発表題目:<論文紹介(Shinichiro Haruyama "Software-Defined Radio Technologies",Wireless Technologies for the 21st Century : chapter6,131-145)>
発表概要:<近年の半導体技術の進歩によって、今までアナログで行われてきた処理をディジタル信号に変換してソフトウェアで処理することが可能となってきた。無線分野でも、ソフトウェアで処理することにより、フレキシブルに仕様や動作を変更することが可能になりつつある。このようなシステムをソフトウェア無線という。本発表ではソフトウェア無線の構造とその応用について紹介する。>
0051074 奈木野 豪秀 音情報処理学 鹿野清宏 goushu-n
発表題目:<対話システムにおける音響モデルの研究>
発表概要:<対話システム用の優れた音響モデルの作成には、その対話システムが対象とするタスクにおける実音声データの収集が欠かせない。しかし、システム設計前にこのタスク状況及びデータ収集を実現することは本質的に困難である。従って、他タスクのデータを利用するなど、何らかの便宜的な手法による収集と音響モデルの設計を行なう必要がある。本発表では前段階として、実際に音声データから音響モデルを構築し、その評価、検討を行なう。>
0051075 西馬 一郎 情報ネットワーク 山本平一 ichiro-n
発表題目:WWWサーバのコンテンツ同期システムの紹介
発表概要:インターネットの普及に伴い、WWWサーバに対するアクセスが増加している。これに対して複数のWWWサーバを設けて負荷を分散する手法がある。複数WWWサーバが同一のコンテンツを持つとき、更新時に同期をとる必要がある。更新間隔が短くアクセスが大量である高校野球のインターネット中継を例として、コンテンツの同期を保つシステムについて紹介する。
0051076 西川 剛樹 音情報処理学 鹿野清宏 tsuyo-ni
発表題目:<題目>独立成分分析を用いた音響信号のブラインド音源分離
発表概要:<概要>複数のマイクロホンで観測された信号のみから音源を推定する問題をブラインド音源分離問題と呼ぶ.近年,この問題を独立成分分析(ICA)に基づいて解決する手法が盛んに研究されている.本技術により,高精度なHands-free通信や雑音にロバストな音声認識が期待できる.本発表では,まず,ICAを周波数領域にて適用する手法に関して説明を行う.次に,帯域別独立性評価の結果に基づきその欠点を指摘する.最後に,時間領域ICAを含めた今後の研究方針を述べる.
0051077 西畑 阿紀 言語設計学 渡邉勝正 aki-ni
発表題目:<題目>言語表現を用いた建築空間デザインの支援
発表概要:<概要>建築設計において、CAD(Computer Aided Design)が多く使用されているが、いまだデザイン活動の支援を行うには至っていない。そこで、空間記述言語を用い、室や空間の記述を行なうことでデザイン支援を行う。また、室配置を関係グラフを用いて表し、人間の動線の抽出を行う。これらを用いた、建築設計をする最適環境を実現するシステムを提案する。

会場: L3

司会: 今福助手

0051078 西村 敦隆 情報科学センター 湊小太郎 atsuta-n
発表題目:ERP(事象関連電位)による異性認知の速度に関する研究
発表概要:近年、高次脳機能の研究には、fMRIやPETなどといった脳機能を高い空間分解能で測定できる手法がよく用いられている。それに対し、ERPはミリ秒単位の時間分解能を持つ脳機能測定手法である。本研究では、このERPを用いて、高い時間分解能を生かした人間の高次脳機能の測定、ここでは異性認知の速度に関する実験を行なう。今回の発表では、ERPの特長を述べ、関連研究としてERPを用いた視覚に関する論文を紹介し、これまでの経過、今後の予定を報告する。
0051080 野間 啓介 音情報処理学 鹿野清宏 keisu-no
発表題目:<題目>バイモーダル音声認識に適した唇情報の構築
発表概要:<概要> 公共の場などの大声で話しづらい状況や,周辺環境が騒がしいといったような,音声の SNR が低い状況において,有効な音声認識システムとして,音声だけでなく唇周辺の動画像を用いたバイモーダル音声認識システムが近年研究されている.本発表では現在の音声認識システム構成について説明し,次に発話方法の違いによる音声のみでの認識結果について述べてその問題点を指摘し,最後に唇周辺画像を用いたバイモーダル音声認識の認識率向上を目的とした唇情報の取得の方針と今後の予定を述べる。
0051081 乗松 泰明 ロボティックス 小笠原司 yasua-no
発表題目:<題目> 全方向移動機構を持つサッカーロボットの行動生成
発表概要:<概要> ロボットの移動機構の代表的な従来の車輪機構には機構的な拘束条件を含有している。 発表では、この問題を解決するホロノミックな機構であるOmni-Directonal Mobile Robotの機構、関連研究について紹介し、今後の方針について述べる。
0051082 橋本 英卓 計算機アーキテクチ 福田晃 hideta-h
発表題目:<アドホックネットワークにおけるルーティング方>
発表概要:<アドホックネットワークでは、通信を統括するような基地局なしに複数のホストを介して通信をするための仕組みである。しかし、モバイル環境では、各ノードは流動的であり、互いの通信経路も常に変化している。そこで常に変化する通信路での効果的なルーティング手法について述べる。また既存のインターネット網との接続としてmobile IPを用いたものを述べる。 >
0051083 秦 早穂子 言語科学 松本裕治☆5 sahoko-h
発表題目:論文発表(Marko Auerswald, DEFKI GmbH, kaiserlautern, Germany "Example-Based Machine Translation with Templates")
発表概要:翻訳用例は機械翻訳を支援するために数多くの方法・手法において利用されている。ここでは自然発話の入力文にテンプレートをかけ、その組み合わせによって翻訳したい言語に変換し出力をするといったアプローチを紹介する。
0051084 濱崎 雅弘 並列分散システム 木戸出正継☆ masa-ha
発表題目:コミュ二ティにおける共通興味の発見手法に関する実験の考察
発表概要:ユーザのブックマークから共通の興味を発見するシステム(kMedia)を用いて、興味の共通性をいかにユーザが認識して受け入れるかについての実験を行なう。この実験結果を分析して、システムの共通興味の発見方法について検証を行なうとともに、結果をより向上させる方法について考察を行なう。