ゼミナール発表

日時: 11/15(水)3限


会場: L2

司会: 宮田助手

0051035 河野 智彦 計算機言語学 山口英 tomo-ko
発表題目:FPGAを用いたネットワーク処理の高速化
発表概要:近年のネットワーク帯域やセキュリティー処理の増加により、ソフトウェアだけでこれらを処理することが困難になっている。そこで、書き換え可能なハードウェアデバイスFPGAを用い、これらの処理をハードウェアにより高速に処理する可能性について考察する。本発表では、FPGAの説明、研究の進捗状況、今後の目標について述べる。
0051036 小枝 正直 ロボティックス 小笠原司 masana-k
発表題目:<題目>没入型ラジコンヘリ操縦支援システムの開発
発表概要:<概要> 近年ヘリコプタの需要は拡大しており,写真撮影や農薬散布,道路交通の監視などに代表されるように様々な場面で我々の生活に関わっている.しかしコスト面や安全性の問題から,あまり導入が進んでいないのが現状である.そこで実機のヘリに代わり,ラジコンヘリを用いて作業を行うことでこれらの問題を解決しようと試みられている.本発表では自立型ラジコンヘリの研究に関する論文を紹介し,自分の研究目標について述べる.
0051037 小島 佳幸 像情報処理学 千原國宏 yoshi-ko
発表題目:論文紹介 (”Parametric Hidden Markov Models for Gesture Recognition" IEEE Transaction on Pattern Analysis and Machine Intelligence,Vol.21,No.9,1999)
発表概要:この論文では、パラメータ化されたジェスチャーを用いた新しい表現、認識、インタープリティションの手法を提案する。ここでいうパラメータ化されたジェスチャーとはシステマティックな特別な変化をするジェスチャーを示す。今回のアプローチはジェスチャー認識の隠れマルコフ手法をグローバルなパラメータ変化量をHMMの状態の出力確率に含むことにより拡張する。
0051038 後藤 健志 ロボティックス 小笠原司 kenji-go
発表題目:<題目>ユーザの意図を推定する知的車椅子の開発
発表概要:<概要>高齢化社会が進むにつれて、より安全で快適な車椅子の需要が高まっている。そこで、近年ロボットの分野でさまざまな車椅子の研究がなされている。発表では、それら知的車椅子に関する研究と、本研究室で開発している車椅子の紹介をする。
0051040 小森 康司 情報基礎学 関浩之 kouji-ko
発表題目:論文紹介(Mihir Bellare, Amit Sahai, "Non-malleable Encryption : Equivalence between Two Notions, and an Indistionguishability-Based Characterization", Advances in Cryptology - CRYPTO'99, p.519 - p.536, 1999)
発表概要:近年,公開鍵暗号系の満たすべき特性がいくつか提案されており,それらの関係について盛んに研究されている.これらの特性の中には,例えば識別不可能性や頑強性といったものがある.頑強性については,独立した研究として,simulationベースのSNMと比較ベースのCNMがあり,本論文では,両者が等価であることを示した.

会場: L3

司会: 門田助手

0051041 小山 晃俊 附属図書館研究開発 附属図書館研 akito-ko
発表題目:<安定化Wavelet-Mellin変換で得られる音韻特徴量の評価法>
発表概要:<大人や子供が発生したある同一の母音は, それぞれ声道の寸法が全く違うのにも関わらず同じように聞くことができる. これは聴覚内部で音源の寸法情報を正規化し, 形状情報だけを抽出しているものと考えられる。これを行なうことができるのがメリン変換であり, これから得られるイメージがメリンイメージと呼ばれる. メリンイメージでは、男女がそれぞれの同一の母音は同じようにイメージされ、同一話者における異なる母音では違ったイメージになる。この良好性を示すために、三次元のメリンイメージをPCA等を用いて低次元に次元削減をし、多変量解析の手法によりメルケプストラムとの線形分離性を比較する。線形分離性が良ければ、認識システムにおいても良好な結果が得られるものと考えられる。>
0051042 佐々木 晋介 ロボティックス 小笠原司 shinsu-s
発表題目:弾性体ハンドの初期局所滑り検出に基づく把持力制御
発表概要:ヒトは物体を質量や表面の摩擦の度合いが未知であっても必要最小限の力で把持し、 持ち上げることができる。 また、 ロボットの一般社会への進出を考えた場合に、 ロボットのハンドには対象物を握りつぶさないような把持力制御法が求められる。 そこで本研究ではヒトの把持力制御、 特に指表面の初期局所滑りの検出を利用した把持力制御法のロボットハンドへの適用の有効性について、 弾性体ハンドを用いた実験によって検証することを目的とする。
発表ではまずヒトの把持力制御に関して述べ、 次に本研究におけるそのロボットハンドへの実装に関するアプローチについて述べる。
0051043 佐藤 夏子 情報科学センター 湊小太郎 natsu-sa
発表題目:<題目> 光学式トラッキンング装置Polarisを用いたPETにおける被験者の体動補正に関んする 研究
発表概要:<概要> 近年のPETは空間分解能の改善が著しい。そのため低空間分解能では見えにくかった 患者の動きがモーションアーチファクトの大きな原因となってきている。本研究 では、患者の動きの補正を行なうことにPolarisを用いモーションアーチファクトを 減らすことを目的としている。
0051044 佐藤 雄亮 情報科学センター 湊小太郎 yuusu-sa
発表題目:電子カルテと紹介状の地域連携システム
発表概要:阪大病院において治療を受けている患者に住んでいる地域の診療所を紹介する際には、阪大病院医師による紹介状と必要な場合には患者のカルテを診療所医師に届ける必要がある。そこで本研究では、阪大病院で利用されている電子カルテを安全にインターネット経由で診療所医師のもとまで届けるシステムを提案する。
0051045 澤田 憲作 計算機アーキテクチ 福田晃 kensa-sa
発表題目:論文紹介(Sze-Yao Ni, Yu-Chee Tseng "The Broadcast Storm Problem in Mobile Ad hoc Network" Proc. of The 5th Annual ACM/IEEE International Conference on Mobile Computing and Networking,MobiCom '99)
発表概要:MANET(Mobile Ad Hoc Network)におけるブロードキャストストーム (ブロードキャストの冗長,競合,衝突)がどのように問題なのかを解析と シミュレーションの結果を示す. また,ブロードキャストの冗長を減らす方法を提案し,シミュレーション結果を示す.
0051046 芝山 敏満 知識工学 伊藤実 toshi-s
発表題目:論文紹介(新妻弘崇,石井信, "サポートベクターマシンによるminimax戦略の獲得", 電子情報通信学会技術研究報告, NC.)
発表概要:本論文ではサポートベクターマシン(support vector machine, SVM)を 使ってminimax戦略に対する価値関数を学習する手法を提案する。この手法は 状態をビット列で表現できるようなタスクに対して適用することができる。 例えばゲームなどである。本論文では、この手法をTic-Tac-Toeに対して適用する。 ビット演算を用いたカーネル関数を導入することで効率的な計算を行う手法も示す。 このビット演算とSVMを用いることで価値関数の情報を圧縮することができる。 圧縮して表現された価値関数の参照も高速で行うことができる。