ゼミナール発表

日時: 11/13(月)4限


会場: L2

司会: 飯田(勝)助手

0051021 小野田 哲也 附属図書館研究開発 小笠原司☆1 tetsu-o
発表題目:ポリシー・ベースネットワークにおけるQoSの実現
発表概要:近年、インターネット上にはインターネット放送やVoIP等、様々なマルチメディアアプリケーションが登場してきている。それに伴い、インターネットにおいてQuality of Service(QoS)を実現する必要が生じてきた。発表では、Differentiated Services(DiffServ)を前提としてQoSを実現するポリシーベース・ネットワークについて既存の方式およびその問題点について述べ、今後の研究の方針について述べる。
0051022 海部 陸 ソフトウェア基礎 横矢直和 riku-ka
発表題目:<題目>論文紹介(Alon Raviv,Gershon Elber,"Three Dimensional Freeform Sculpting Via Zero Sets of Scalar Trivariate Functions",Proceedings of the fifth symposium on Solid modeling and applications,1999)
発表概要:<概要>本論文では、3変数Bスプライン関数を用いた、インタラクティブな仮想彫刻を提案している。この提案手法による作業は、直感的で分かりやすく、また、パッチという概念の導入によって、異なる解像度での作業が可能となっている。この提案手法では上記の関数を用いているため、その特性が様々な形で利用されており、同時に、ツール、サンプリング、ポリゴン変換などにおいても工夫がなされており、インタラクティブな仮想彫刻としての完成度を高めている。
0051023 影山 良之 ソフトウェア基礎 横矢直和 yoshi-ka
発表題目:<論文紹介>Xmill: an Efficient Compressor for XML Data, ACM SIGMOD 2000
発表概要:現在XMLはさまざまな場面で採用されている。データをXML化すると重難性を得ることができる反面、データが冗長になり容量が大きくなってしまうという問題がある。そこで本論文ではXMLデータを圧縮するツールXMillを提案する。XMillはXMLデータをgzipの約2倍の圧縮率でで圧縮することが可能である。
0051024 上柳田 英和 音情報処理学 鹿野清宏 hide-ka
発表題目:非線形マイクロホンアレーシステムを用いた音源方位推定
発表概要: 近年,マイクロホンアレーを用いて高精度な受音系を構成することがさかんに 研究されており,この手法の1つとして,非線形マイクロホンアレーが 提案されている.これは,従来よりも少ない素子数で音声強調を可能 とする手法であるが,目的音源の位置が正面であるとの仮定がある. そこで,非線形マイクロホンアレーを用いて音源の方位推定を可能に する手法を提案し,計算機シミュレーションと実機による性能評価を行った.
0051025 加茂 史子 システム制御・管理 西谷紘一 fumiko-k
発表題目:生理指標を用いた、オペレーターの支援システム
発表概要:プラント運転などの、人間の知識や経験などを必要とする作業は、人間に大きな精神的負荷を与える。そのような作業における、人間のパフォーマンスを高める方法の1つとして、脳波や瞬目、心拍数といった生理指標を用いて人間の状態を推定し、その状態に合わせた支援を行なう手法がある。この手法について関連論文を紹介し、今後の研究方針について述べる。
0051026 川野 親二 ソフトウェア基礎 横矢直和 sinji-ka
発表題目:<題目>論文紹介(Yuan-Chung Lee,Chein-Wei Jen,"On-Line Polygon Refining Using a Low Computation Subdivision Algorithm",Geometric Modeling and Processing 2000)
発表概要:<概要>本論分では、従来の手法が高計算コストを用いていたのに対し、低計算コストを用いた細分アルゴリズムを提案している。細分アルゴリズムはより正確なジオメトリモデルを描画するために用いられるが、他のアルゴリズムはリアルタイム表示における標準グラフィックスパイプラインへの統合の詳細なアプローチを述べていない。本手法では、新しい細分アルゴリズムとともに標準グラフィックスパイプラインへの統合についても述べる。

会場: L3

司会: 島助手

0051028 城戸 博行 計算機言語学 山口英 hiro-kid
発表題目:複数のデータリンク層の抽象化技術に関する研究
発表概要:複数のデータリンク層リンクをもつネットワークにおいて、帯域使用効率を向上させる技術が求められている。本研究では、複数データリンク層リンクを1つの仮想インターフェースとして認識させる事で、既存の技術に比し、より自由度が高く、より良い帯域使用効率を持つネットワークの構築を目指す。
0051029 木下 敦史 情報基礎学 関浩之 atsufu-k
発表題目:論文紹介(Visualization of Search Results : A Comparative Evalution of Text,2D,and 3D Interfaces ; SIGIR'99, 1999)
発表概要: 現在、全文検索におけるユーザの負担を軽減させるために、文書空間を視覚化するツールが数多く考えられ評価実験もされているが、視覚化手法そのものをそのツールの他の機能と分離した上で評価している研究は少ない。 今回紹介している論文では、NIRVEという視覚化ツールにおいて、テキスト表示、2Dグラフィック表示、3Dグラフィック表示の3種類のインタフェースを用意し、それぞれに対するユーザのパフォーマンスを測定している。 その結果として、
・3Dインタフェースは、視覚化の計算コストや操作の複雑さの点で他より劣っているが、ユーザの経験によって大きく改善される
・要求されるタスクの特性が3Dインタフェース向きのものでなければ、3Dは機能的に同等な2Dまたはテキスト表示のシステムに劣ってしまう
ことなどが述べられている。
0051030 木村 篤信 像情報処理学 千原國宏 atsuno-k
発表題目:仮想空間でのコンピュータインタラクション
発表概要:私の研究では,CYLINDRA内部でのインタラクションを考えるにあたり、薄暗がりでの物体もしくは人物の検出が必要となっている。そこで、検出の手法を考える参考として次の二つの論文を紹介する。一つはPfinder:Real-Time Tracking of the Human Bodyであり、Pfinderを用いて人物をトラッキングするシステムについて述べている.もう一つは大型VRシステムのための能動型3次元位置センサA-MUSEであり、無線式軽装着型入力インターフェースについて述べている。
0051031 窪 貴志 人間・ネットワーク 福田晃☆2 takasi-k
発表題目:<題目>[論文紹介]Video Multicast over the Internet
発表概要:<概要>現在のインターネットにおいては音声や画像など様々な情報が流れているが それらの情報に対するサービス保証はなされていない。この論文ではこのサ ービス保証を実現する手法についての議論が行なわれている。また今後イン ターネットにおけるマルチキャストの発展のために解決すべき問題について も報告が行なわれている。
0051032 窪島 智子 知識工学 伊藤実 satoko-k
発表題目:Leaky Integrate and Fire neuron model の解説
発表概要:近年、コンピューターで脳をシミュレートすることで脳機能の解明を目指す、計算神経科学と呼ばれる分野が盛んになっている。計算神経科学では脳を構成する神経細胞のモデルと神経細胞のネットワークの構造が問題となるが、本発表では神経細胞のモデルの一つであるLeaky Integrate and Fire neuron model を解説する。
0051034 栗田 雄一 ロボティックス 小笠原司 yuuich-k
発表題目:指紋を用いた物体把持における皮膚変形の計測
発表概要:近年ヒトの視覚・聴覚メカニズムの研究が盛んに 行なわれ、それを利用したさまざまなアプリケーションが 存在する。しかし、触覚メカニズムは非常に複雑であり、いまだ不明な 点が多い。発表では、触覚を用いた代表的動作である物体の把持に 焦点を置き、ヒトの物体把持に関連する論文を紹介する。 また、ヒトの物体把持に重要な役割を果たしていると指摘される 初期局所滑りを計測するために、指紋を用いた初期局所滑りによる 皮膚変形の計測手法を提案し、今後の研究方針について述べる。