ゼミナール講演
日時
平成 13年 1月 19日(金)3限(13:30 -- 15:00)
場所
L1
講演者
横田 治夫
所属
東京工業大学大学院情報理工学研究科 計算工学専攻 助教授
講演題目
磁気ディスク技術の現状とその高機能化
概要
近年、各種サービスプロバイダや Web マイニング、電子商取引など、インター ネット上のアプリケーションが注目を集めている。これらのアプリケーション の多くは、膨大な記憶容量を要求する。一方、磁気ハードディスクの記憶容量 の延びは激しく、大容量のディスクを安価に入手することが可能となった。し かし、データ処理の観点から見た時、ディスク単体の大容量化が必ずしも良い 効果を生む訳ではない。1 装置当たりの記憶容量の増加は、記憶容量当たりの 性能の低下と、ビット当たりの信頼性の低下を意味する。以前から、二次記憶 装置の性能向上と信頼性向上のため、RAID (Redundant Array of Inexpensive Disks) が提案されていたが、RAID はスケーラビリティや小容量書き込み性能 の面で問題を含んでいる。また、記憶システム全体としての管理コストも問題 となってきている。本講演では、大容量ディスクの問題点と RAID について概 説を行った後、RAID 自体の持つ問題点や管理コストの問題点について触れ、 その解決のためのアプローチとして、ネットワークディスク、バッファリング ディスク、SAN (Storage Area Networks)、NAS (Network Attached Storage)、 等を紹介する。
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平成12年度ゼミナール担当:笠原 正治, 河野 恭之, 小笠原 司