ゼミナール講演

日時平成 11年 4月 24日(月)4限(15:00 -- 16:40)
場所L1
講演者 門林 雄基
所属 大阪大学サイバーメディアセンター 講師
講演題目 次世代インターネット関連技術の融合と自然科学研究への応用
概要
近年、インターネット関連研究分野において技術開発がめざましい勢いで進んでおり、 次世代インターネットプロトコル (IPv6)、広域分散コンピューティング (Grid)、 モバイルコード、次世代インターネットを用いた高品質デジタルビデオ、 インターネットプロトコルの優先制御技術 (Diffserv) などの要素技術が 容易に利用できるようになりつつある。 我々の研究グループでは次世代インターネットを自然科学研究において実際に 役立てることを目指し、これらの要素技術を融合するための技術開発、ならびに パイロット・プロジェクトでの先端技術応用に取り組んでいる。パイロット・ プロジェクトとして、これまでに大阪大学医学部、大阪大学基礎工学部との 共同プロジェクト「広域分散コンピューティング技術を用いた脳機能解析の リアルタイム化と可視化環境の実現」、および University of California at San Diego、大阪大学超高圧電子顕微鏡センターとの共同プロジェクト 「次世代インターネットを用いた超高圧電子顕微鏡の遠隔操作・解析環境の 実現」に取り組んでおり、一定の成果をあげることができた。 これらの共同プロジェクトにおいて、次世代インターネット関連技術が 個別に開発されており、相互に組み合わせることができない場合が多いという 点が問題となってきた。最後に、次世代インターネット関連技術の融合の 必要性と、より高度な次世代インターネット応用への可能性について述べる。

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平成12年度ゼミナール担当:笠原 正治, 河野 恭之, 小笠原 司