Internal Project Practice
(B1)Javaプログラミング演習
- 担当者(講座名):
島和之(ソフトウェア計画構成学講座)
- 概要:
オブジェクト指向ソフトウェア開発技法の習得を目的として,デザインパターンを用いた設計とJava 言語によるプログラミングの演習を行う.
- 実施日程の概要:
第 III 〜 IV 期
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
- 個装置: 個人常用ワークステーション
- ソフトウェア: JDK
- 教科書, 参考書:
- 戸松豊和, Java プログラミングデザイン, SOFTBANK BOOKS (1997).
- 青柳達也, Java APIプログラミングガイド, 工学図書 (1996).
- 受け入れ可能人数:
30人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:プログラミング経験者優先
- その他の特記事項:
本演習で作成するプログラムは小規模ではあるが,プログラミング未経験者にとっては難度が高い. 未経験者は,第 I 期 〜 第 II 期に行なわれる「プログラミング演習」を受講しておくことが望ましい.
(B2)LSI の設計と実現
- 担当者(講座名):
木村助教授、堀山助手、中西助手 (言語設計学講座)
- 概要:
LSI (Large Scale Integration, 大規模集積回路) は産業の牽引役として、
社会で注目されている。特に近年の目覚しい進歩により、ソフトウェアで
行われていた処理の多くがハードウェア化されるようになり、システム
LSI と呼ばれて、研究開発の中心課題になりつつある。
そこで、そのような LSI の設計の基礎として、ハードウェア記述言語
(VHDL) を用いたパイプライン方式の論理回路 (パイプラインプロセッサなど)
の設計と実現に関する実習を行う。実習では、簡単な回路から複雑なものへ順
を追って解説を行い、初心者でも 3 ヵ月程度の比較的短期間で VHDL による
設計手法と設計ツールの習得ができるようにしている。
実現については、FPGA と呼ばれる汎用の LSI での実現の他に、東京大学の
VDEC (VLSI Design Education Center) でのフルカスタム LSI の試作を予定
している。
- 実施日程の概要:(時間割にこだわらず, 年間60時間(30コマ))
1 - 2 : 実験設備および LSI 設計ツールに関する説明
3 - 4 : VHDL についての説明、設計ツールの実習
5 - 8 : 簡単な課題に対する論理設計と FPGA による実現
9 - 30 : パイプライン型論理回路の設計と FPGA 実現、LSI レイアウト
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
論理 CAD 設備、可変構造情報システム実験設備, 先端 CAD 設備,
Sun Ultra WS,
Synopsis VSS 論理シミュレータ (VDEC),
Synopsys Design Compiler 論理合成システム (VDEC),
Avant! LSI レイアウトシステム (VDEC),
Cadence LSI レイアウトシステム (VDEC),
Mentor 基板設計システム (一部 Mentor University Program による),
Altera Max+Plus II FPGA システム (一部 Altera University Program による)
- 教科書, 参考書:
適宜資料を配布。
- 受け入れ可能人数:
5 人程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:自講座優先、後は話合いで。
(B3-1)WWWを利用したゲノムデータベースシステムの開発
- 担当者(講座名):
遺伝子教育研究センター・生体情報
- テーマ(1):
WWWを利用したゲノムデータベースシステムの開発
- 概要:
ゲノム情報を効率的に管理・公開するためのシステム開発及びXMLを考慮したシステ
ムの検討。
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
unix workstation、開発言語(C, PERL, Java)、RDBMS(PostGreSQL)
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
2 - 3 名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
面接
(B3-2)ゲノム情報の可視化
- 担当者(講座名):
遺伝子教育研究センター・生体情報
- テーマ(2):ゲノム情報の可視化
- 概要:RDBMSで管理されているゲノム情報(特に遺伝子情報)のホームペ
ージ上でのinteractiveな可視化
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
unix workstation、開発言語(C, PERL, Java)、RDBMS(PostGreSQL)
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
2 - 3 名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:面接
(B4)非線形最適化プログラミング実習
- 担当者(講座名):
システム基礎講座
- 概要:
非線形関数の最適化問題は解析的に解くことができないため、計算機による数値的探索が用いられる。本実習では、数値的最適化のための種々のアルゴリズムを理解し、プログラムを書いて実例を解くことにより、この手法を修得する。
- 実施日程の概要:
III期、IV期
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
既設のものを利用
- 教科書, 参考書:
未定
- 受け入れ可能人数:
3〜4人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
未定
(B5)音声インタフェースの構築
- 担当者(講座名):
音情報処理学講座(鹿野, 猿渡)
- 概要:
音声認識あるいは音声合成について、学生の希望に合わせて実習テーマを設定する、
- 実施日程の概要:
夏休み期間と第III期
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
IPAのプロジェクトで開発した日本語ディクテーションフリーソフトウエア、音声分析合成システムなどを用いる。
- 教科書, 参考書:
第II期の音情報処理論 I
- 受け入れ可能人数:
2人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
できるだけ受け入れる。
- その他の特記事項:
とくになし。
(B6)3D-CG&VRMLプログラミング
- 担当者(講座名):
眞鍋, 黒田(像情報処理学講座)
- 概要:
三次元コンピュータグラフィクスの概説(物体モデリングとレンダリング)とVRMLプログラミング言語による映像作成の演習
- 実施日程の概要:
特に実施日程はない。夏季休業中を中心とし適宜開講
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
研究科内のSGI製マシン、Cosmo Player
- 教科書, 参考書:
中嶋正之, 3次元CG, オーム社
中山茂, Netscape VRML入門,日刊工業新聞社(変更の可能性有り)
- 受け入れ可能人数:
5人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
昨年度と同じくらい(10人程度)までなら,かろうじて対応可能.
- その他の特記事項:
特になし。
(B7)誤り訂正符号の復号プログラムの試作と評価
- 担当者(講座名):
楫勇一 (情報基礎学講座), 嵩忠雄 (広島市立大)
- 概要:
誤り訂正符号の訂正能力について, 理論的・実験的双方の見地から検証を行う. 具体的には, 計算機プログラムにより符号の重み分布を求め, 重み分布から2元対称通信路における誤復号確率の理論値を導出する. 次に, 計算機模擬によって実際の誤復号確率を測定し, 理論値との比較を行う.
- 実施日程の概要:
II 期から III 期にかけて行う.
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
個人常用ワークステーション
- 教科書, 参考書:
とくに指定しないが, 情報理論に関する一般的な教科書に目を通しておくことが望ましい.
- 受け入れ可能人数:
2人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
個別に受講希望の理由を聞き, 受講希望の強い学生を優先する.
- その他の特記事項:
誤り訂正符号に関する基礎的な知識を有すること, 簡単なCプログラムが作成できることを受講の条件とする.
(B8)PVMを用いた並列プログラミング演習
- 担当者(講座名):
増澤助教授、井上(美)助手、大竹助手
- 概要:
ネットワークに接続された複数の計算機を、1つの仮想的な並列計算機と考えて並列処理を行う手法であるPVM(Parallel Virtual Machine) を用いた並列プログラミング演習を行う。並列プログラミングの代表的なプログラムスタイルの学習し、実際に、並列プログラミングを行い複数のWSを用いて実行する。
- 実施日程の概要:
第II期、第III期
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
情報論理学講座並列分散実験システム(SS5×16台)
PVM
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
10人程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
面接
- その他の特記事項:
C言語でのプログラム経験のある人が望ましい
(B9)全方位画像を用いた仮想空間構築
- 担当者(講座名):
竹村治雄,山澤一誠(ソフトウェア基礎講座)
- 概要:
全方位画像を用いてウォークスルーできるコンテンツを作成することを目的とする.実際にはコンテンツにしたい場所を全方位画像センサを用いて撮影し,撮影した画像を編集することによりウォークスルーできるコンテンツを作成する.その編集については既存のソフトと自由な言語によるプログラミングで実現する.
- 実施日程の概要:
第II期と夏休み期間
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
全方位画像センサ,C言語,QuickTime VR or VRML など
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
5人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
できるだけ受け入れる
- その他の特記事項:
特に無し
(B10)複合現実感アプリケーションの開発
- 担当者(講座名):
竹村治雄,山澤一誠(ソフトウェア基礎講座)
- 概要:
複合現実感技術を用いた応用ソフトウェアのデザインと実装を通じて,ユーザインタフェースデザインの手法を習得する.具体的には,複合現実感についての基礎知識について学習したあと,実際にソフトウェアを実装しインタフェースの評価を行う.
- 実施日程の概要:
第II期と夏休み期間
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
複合現実感用機器,C言語,Open GL, SGI Dmedia library など
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
3人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
C言語のプログラミング能力,Open GL の理解度等を評価して受け入れ者を決定する.
- その他の特記事項:
特に無し
(B11)GPSと高解像度カメラを用いた画像収集システムの開発
- 担当者(講座名):
竹村治雄,山澤一誠(ソフトウェア基礎講座)
- 概要:
GPSの原理について学習した後,GPSシステムと高解像度デジタルカメラを用いた広域での画像収集システムを構築することで,システム開発の方法を習得する.
- 実施日程の概要:
第II期と夏休み期間
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
キネマディックGPS装置,ノートPC,高解像度デジタルカメラC言語など
- 教科書, 参考書:
別途指定
- 受け入れ可能人数:
2〜3人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
C言語のプログラミング能力,計算機周辺機器のプログラミングの理解度等を評価して受け入れ者を決定する.
- その他の特記事項:
特に無し
(B12)移動ロボットシステムの構築
- 担当者(講座名):
小笠原司、中村恭之(ロボティックス講座)
- 概要:
小型移動ロボットの製作、動作プログラミングを通して、移動ロボットシステムのアーキテクチャに関して学習する。
- 実施日程の概要:
6月以降(個別に相談の上開始します)
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
小型移動ロボット
- 教科書, 参考書:
- 受け入れ可能人数:
4人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
担当者の講座以外の学生を優先する。
- その他の特記事項:
C言語によるプログラム開発の経験を有することが望ましい。
(B13)XML応用システムの開発
- 担当者(講座名):
植村俊亮,吉川正俊,天笠俊之,波多野賢治(マルチメディア統合システム)
- 概要:
XSLT(XSL Transformations)やDOM(Document Object Model)を用いたXML文書の変換操作を実際の応用を対象として習得する.
- 実施日程の概要:
個別相談の上決定.
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
Java, XML4J, Xeres, XT, Xalanなど
- 教科書, 参考書:
* XML/SGMLサロン著 「標準XML完全解説」技術評論社,1998年
* 丸山 宏、田村 健人、浦本 直彦 著/訳
「XMLとJavaによるWebアプリケーション開発」
1999年10月発行/420ページ/B5変形/本体価格:4,800円+税
【出版元】ピアソン・エデュケーション ISBNコード:4-89471-135-4
- 受け入れ可能人数:
4人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
面接
- その他の特記事項:
「データ工学I」を履修していることが望ましい.
(B14)プログラミング演習
<入門コース>と<応用コース>がある.両方のコースを受講できるが,両方のコー
スで合格した場合でも単位はいずれか一方のみが認定されることに注意すること.
<入門コース>
- 担当者(講座名):
今井正和,山澤一誠,中村恭之(全体)
- 概要:
プログラミングを習得するための(演習を中心とした)実習で
ある. プログラミングの基本的な概念を理解するための「入門コース」である.
- 実施日程の概要:
第I期後半〜第II期(週2時間)
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
個人常用ワークステーション,演習室ワークステーション
- 教科書, 参考書:
L. Hancock, M. Krieger and S. Zamir著,倉骨彰,三浦明美 共訳:
C言語 入門,改訂第3版,アスキー出版社,1992.
ISBN 4-7561-0270-0
- 受け入れ可能人数:
30人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
本人の知識による
- その他の特記事項:
単位認定は, 出席状況,レポート,期末試験等に基づい
て行う. 但し,応用コー スも合わせて受講した場合には,主に,入門コースの期末
試験と応用コースのレポートに基づいて行う.
<応用コース>
- 担当者(講座名):
宮田高志,片山徹郎,上野敦志(全体)
- 概要:
プログラミングを習得するための(演習を中心とした)実習で
ある. 応用分野での実際的なプログラミングを理解するための「応用コース」であ
る.
- 実施日程の概要:
第II期〜夏休み
- 使用する装置, ソフトウェアなど:
個人常用ワークステーション
- 教科書, 参考書:
なし
- 受け入れ可能人数:
30人
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
抽選
- その他の特記事項:
単位認定は主にレポートに基づいて行う.
(B15) 生駒ベンチャーワークショップ
- 担当者(講座名): 小笠原 司(ロボティックス講座)
- 概要:
実際に起業を行うにあたって必要な心と実務的知識が習得できるような
カリキュラムを組むとともに,参加者自らが仮想企業を創立して経営を
模擬体験してみるといった内容も組み合わせます.
- 受け入れる人数: 15名
- 実施日程の概要:
- コースは,平成12年10月-平成12年11月の間,原則として月2-3回の講義または実習を行います.
- 開講は,18時以降で1回約2-3時間の予定ですが一部土曜日を利用します.
- 使用する主な装置, ソフトウェアなど:
- 教科書, 参考書:
- その他の特記事項:
先端科学技術研究調査センターの主催で、実習もそこで行ないます
(B16) 無線通信システムの計算機シミュレーション
- 担当者(講座名): 岡田 実 (情報ネットワーク講座)
- 概要:
ディジタル無線通信システムのビット誤り率特性を理論と計算機シミュレーションに
より解析する.まず,無線通信路モデルの一つである加法性ガウス雑音通信路を仮定
し,誤り率の理論値を導出する.次に,計算機シミュレーションにより実際の誤り率
を測定し,理論値と比較する.
- 受け入れる人数: 3名
- 実施日程の概要:
III 期からIV 期にかけて行う.
- 使用する主な装置, ソフトウェアなど:
個人常用ワークステーション
- 教科書, 参考書:
- 適宜資料を配布.その他参考書は次の通り.
- 斉藤洋一著「ディジタル無線通信の変復調」電子情報通信学会,1996年
- W.H.Press 他著,丹慶勝市 他訳「Numerical Recipe in C(日本語版)」技術評論社
,1993年
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
面接
- その他の特記事項:
簡単なCプログラムが作成できることが望ましい.
(B17) アジア衛星インターネットの高速化
- 担当者(講座名): 門林 雄基(計算機言語学講座)
- 概要:
奈良先端大とタイ、マレーシア、インドネシアを結ぶ
アジア衛星インターネットを実験環境として用い、
ルータやWebプロキシ等のソフトウェアを工夫・改善する
ことにより各国からのインターネット利用速度の実質的な
高速化をはかる。
- 受け入れる人数: 6名
- 実施日程の概要:
III 期からIV 期にかけて行う.
- 使用する主な装置, ソフトウェアなど:
PCルータ、Webプロキシ、トラフィック計測装置など
- 教科書, 参考書:
- 適宜資料を配布。その他参考書は次の通り。
- Comer, "Internetworking with TCP/IP"
- Stevens, "UNIX Network Programming"
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
C言語のプログラミング能力、インターネット技術の理解度等を
評価して受け入れ者を決定する。
- その他の特記事項:
C言語によるプログラム開発の経験を有することが望ましい。