マルチメディア移動通信研究室(株式会社NTTドコモ)

次の時代のマルチメディア移動通信を支える

教員

  • 教授:奥村 幸彦

    教授:
    奥村 幸彦

  • 准教授:今井 哲朗

    准教授:
    今井 哲朗

研究室概要

現在、第3世代移動通信(3G)が広く普及しておりますが、本格的なマルチメディアアプリケーションの登場に向けて、移動通信も、移動環境で100Mbps、準静止環境(歩行速度以下)で1Gbpsの無線伝送能力が要求されています。このような大容量マルチメディア移動通信を実現するためには、より広帯域な無線周波数が必要となりますが、無線周波数は有限な資源であるため、さらなる効率的な使用が必要となります。本研究室ではこれらのサービスを実現するための基礎となるマルチバンド・マルチアンテナシステム、電波伝搬、エリア設計とその評価技術などの研究をしています。

MIMOアンテナ構成法と評価法(屋外アンテナシステム)

上記を実現する技術のひとつとしてMIMO技術が有力視されています。ここでは、アンテナ・電波伝搬・エリア設計の観点よりMIMOアンテナ構成法と評価法の検討を行います。屋外での電波環境測定、電波暗室でのMIMO電波環境模擬装置による評価、アンテナ試作、システムシミュレーションなどを総合的に取扱い最適なアンテナシステム設計の研究を行います。

レピータ干渉低減技術(屋内アンテナシステム)

次世代移動通信システムにおいては、これまで以上に屋内でのサービスの重要性が増してきます。これを実現するためには経済的で効率的な屋内アンテナシステムの構築が必要です。現在はレピータ(中継装置)などが多く用いられていますが、親局アンテナと子局アンテナの干渉を広帯域にわたって低減する技術の確立が求められています。これらの課題を信号処理、電波伝搬、アンテナ技術の観点より研究します。

マルチバンド・マルチアンテナ技術

マルチバンド・マルチアンテナ技術

MIMOアンテナ構成法

MIMOアンテナ構成法

研究設備

アンテナ・電波伝搬・エリア設計の基本研究に必要なシミュレーション計算機、RF送受信機、電波環境測定装置、電波環境模擬装置、各種アンテナ、アンテナ工作機器および電波暗室(電波無響室)などが利用できます。


次世代移動通信のためのマルチバンド・マルチアンテナ

次世代移動通信のためのマルチバンド・マルチアンテナ

移動通信システムにおいてアンテナは必要不可欠なキーデバイスのひとつです。都市部、郊外、山間部などに応じて如何に「圏外」を減らすかは、電波伝搬の把握と最適なアンテナの設計にかかっているといえます。これまでのアンテナはサービスエリアに対して電波を忠実に照らすことが重要でしたが、これからのマルチメディア移動通信においては、マルチアンテナによる信号処理を用いて電波を適応的に制御することが求められています。

電波暗室(電波無響室)

電波暗室(電波無響室)

アンテナ・電波伝搬・エリア設計の研究では、計算機シミュレーションによる解析・設計が広く用いられます。シミュレーションには電磁界理論に基づき様々な手法があり、研究の対象に応じて適宜利用されています。一方で、これらの設計結果の実証には電波実験が欠かせません。特にアンテナ実験の際は周囲環境に左右されずアンテナ固有の性質を的確に評価する必要があります。そのためには理想的な空間が必要となり、これを実現する設備が電波暗室(電波無響室)です。外からの電波を遮断したり中の電波を外に漏らさないために「暗室」、あるいは電波を中で反射させないために「無響室」と呼ばれています。本研究室では、計算機シミュレーションから電波実験までを一貫して実施し、MIMOアンテナ構成法や屋内アンテナシステムの研究を進めていきます。