シンビオティックシステム研究室(日本電気株式会社)

30年後の未来社会を想像し、実行できる未来創造力を育成する

教員

  • 教授:田谷 紀彦

    教授:
    田谷 紀彦

研究室概要

本教育連携研究室は、2016年度より大阪府吹田市のNECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所に設置します。本研究室は、人と共生する情報システムの特性を検討し、人の意図など知的活動を理解する技術、さらにその知的活動を支援する技術に関し、教育と研究を行うことを趣旨に開設されました。これまで、本研究室ではWeb2.0、クラウドソーシングやSNSなどを超える新たなコミュニケーション・メディアや創造活動の支援という将来有望な実用システム開発し、人と人との共生、人と社会との共生(シンビオシス)の実現を目指す研究や教育に取り組んで来ました。
 2016年度からは、引き続き「シンビオシスの実現」という理念の下、新たに、人・社会・環境の共生・調和を実現するために、環境適応力や省エネ性に優れ、使う人にやさしく、次世代のIoTインフラを支える新たなコンピューティングシステム(Brain-Inspired Computing System)の実現を目指す研究をスタートさせます。
 Brain-Inspiredとは、「脳に学ぶ」「脳に倣う」という意味です。近年、人工知能やビッグデータ処理技術は急速な進化を遂げています。しかし、人間も含めた生物は、柔軟性、臨機応変な環境適応性、学習、類推、連想という能力面で、いまのコンピューティング技術を凌駕する部分が多々あります。また、人間の場合、脳は通常20Wh前後の電力しか消費しません。このように、コンピューティング研究が脳に学ぶべき点は、能力やエネルギー消費という面だけ見ても多くあり、脳に学ぶことで全く新しいコンピューティングを生み出すチャンスがあると私たちは考えています。
 また、人と共生するコンピューティングには、人にやさしく、人をサポートし、人が扱いやすいことが求められます。システムとして考えれば、人の状態や行動特性を勘案したデザインも重要なポイントです。こうした観点から、本研究室では、脳科学ほか様々な関連研究領域と融合した新しいコンピューティング技術の研究に取り組んでいます。

主な研究分野

  • プログラミングモデル
  • 計算アルゴリズム
  • 計算機アーキテクチャ
  • ヒューマンファクター
  • 生物行動モデル
  • インタラクティブな協調・共創モデル

研究テーマの例

マルチセンサ人間行動計測

オープンラボでの全ての知的活動や屋外での活動を記録。創造活動を促進した人、モノ、情報との接触を抽出することで、創造に関わる因果関係を分析する。また、ひらめきを含む知的活動を支援システムや新たなコミュニケーション・システムを探索する。

マルチセンサ人間行動計測

知的行動分析技術

大量に蓄積された知的行動情報から、行動の癖やノウハウなどの暗黙知を自動抽出する。また、健康状態などの本人も気がつかない異常を検出する。